【ビジネス】組織行動のマネジメント | 本を片手に街に出よう
- 著者: ステファン・P. ロビンス, Stephen P. Robbins,
- タイトル: 組織行動のマネジメント―入門から実践へ
ちょっとまじめに…管理者ご用達の本を紹介。
堅い翻訳で何度も挫折しそうになるが、読み飛ばして、その後何度も読み返すスタイルの本である。いわゆるバイブルってやつ。
マネジメント、組織行動学の理論、メカニズムを余すところなく網羅。進化の歴史も含まれているので、そもそも何でそんな学問が必要なのか?も含めて理解出来る。
逆に即効性のあるヒントがほしい人には、向かないかな。そういう向きには最近話題のIT長者達の成功術系、金儲け術系で。
しかし、こういう学問って大抵欧米発なんですよね…民族性なんだろうか…そもそも組織行動学自体、学問分野として認知度が低いし。
自分の会社も、ある日突然「キミ、今度のプロジェクトではリーダーだから」ってな感じですから!
こうやって自己流マネジメントが量産されていくのだ…これは由々しき事態である。
何でかな?と考えてみた。
1つは、仕事をやる時にあまりにも理論や学問のベースを軽視していることがあげられる。経験・実践至上主義というか。「大学では小難しい知識をつけてきたかも知れんが、現場では通用しないぜ!」といった雰囲気で、学校(大学)→仕事で一度リセットされるみたいな感じ。
確かに大学までの勉強の世界と実際の仕事は違うのだけど、理論を裏付けてから行動したほうが経験だけに頼って行動するより良いに決まっている。
我々の業界は、バブル期まではホントに「ただ黙っていても」右肩上がりに仕事が増えて業績もあがる時代だったので、如何に効率的に確実に仕事をするか、という観点が決定的に不足している。
#我々の仕事の対価は「人月いくら(1人月=ウン十万~ウン百万)」で決まることが多く、バブル絶頂期はその辺に歩いている人を連れてきて人月を積み上げるといったとんでもないことも行われていた!まあバブル期は日本全体が狂っていたのであるが…
技術的に難しく人に依存する仕事であることも「職人」達を増長させ余計事態を悪化させているのだろう。
早くフツーの業界にならねばならないと感じる。
それ以前に先ずは、自身の会社をフツーにしたい…でも気力・体力的に無理かも!

