SEの思考法と技術 読解メモ(1) | 本を片手に街に出よう

SEの思考法と技術 読解メモ(1)

 初心に戻る意味合いもあって「SEの思考法と技術」柳田弘道(2003)を毎日の通勤時間を使って少しずつ読み進める事にした。
 更に、読んだ内容のまとめを記述することによって、単に読んだだけよりも理解が深まると同時に頭にすり込みされるだろうと考え、まとめを記録する事にした。
(blogで公開するような内容なのかは?だが)

~今日の内容まとめ~
第一部 システム化とSE
第一章 SEの仕事とは
1.1 SEの仕事の本質
 要はSEってのはシステム構築をする人ではなくて、顧客の問題・課題解決を行い顧客にとっての価値をもたらす人である。
1.2 SEの保有すべき能力と役割の変化
 現在のSEは要求定義やPMなどの役割も併せ持たねばならない。経営的視点も必要である。
1.3 SEとしてのあるべき姿
 1人ではなくチームでの問題解決が出来て、それを顧客の問題解決に直結できることが必要である。
第二章 ユーザとSEの関係
2.1 SEにとってのユーザ
 SEとユーザは、メーカーと消費者のような単純な関係ではなく、相互が密接に関係し協業するパートナーである。
2.2 情報システムによって得られる効果
 利用価値は下記に大別できる。
 ①コスト削減
 ②売上増加
 ③新商品、新事業への進出実現と定着
 ④顧客満足度向上
 ⑤従業員満足度向上
 ⑥問題の早期発見と解決
 ⑦知識の増強と共有による問題解決能力向上
2.3 情報システム利用の大きな流れ
 範囲、目的、対象が下記のように変化してきた。
 ①システム化対象範囲拡大
 ②適用業務レベル(個人や組織全体)の拡大
 ③処理対象の本質化・高度化(データ処理→意思決定)
 ④非定型業務への拡大
 ⑤利用目的の高度化(合理化だけでなく新たな価値の創造)

~今日の所感~
 SEとユーザの関係などはユーザにも理解してもらう必要があるが、自身を省みてもそういう関係になることが出来ていない或いは出来ていなかったプロジェクトが多数あった(そのようなプロジェクトはやはり上手くいっていない)。
 提案なんかをする際にも、どんなシステムにしたいか、といった、成果イメージは一生懸命考えているが、お互いにどういう役割分担でどう進めて成果を出していくかという観点については、全く説明しない訳ではないが内容と比較したら弱い。
 伝達は紙+会話で、という点と、お客様の誰に説明するか、理解したかをどう確認するか、などがポイントだろうな…