薄々感じてはいたのだが、すでにトモチと同い年の子どもとの間には、精神的な発達の差が出来始めているようだ。
先日、連絡帳受け渡しをお願いすることにした同じクラスの男の子。仮にアイ君としておこう。
登校班で学校に行くときに、班の人数が集まるまでしばらく待つ時間があった。
トモチがいつものように、トモチだけが面白いと感じているけど、恐らく誰もわからないだろう意味不明なことを、そのアイ君にふっかけていた。
「○○が□□だったらどーする!!??」てなふうに。
私はというと、ピロさんが電柱に張ってある市議会議員のポスターの横に並んで、「記念写真を撮ってくれ」と言いながらピースするんで、そっちに気を取られつつ、トモチとアイ君の様子をチラチラ見ていた。
言葉に詰まるアイ君。
頭の上に???が浮かぶのが見える。
そうだよね、私だってトモチが言うこと、いつもわかんないもん。たとえ言わんとすることがわかっても、「知らんがな」以外の言葉が見当たらないし。
「○○が□□だったらどうする!!??」と言いながら、相手が笑うことを期待して目を輝かせているトモチ。
たとえば、「このガードレールが黒かったらどうする!?」みたいな。
何がおもしろいんだかわからない。
何を言いたいのかわからない。
どう返答していいのかわからない。
アイ君は困惑の表情を見せたあと、聞かなかったことにして「まだ出発しないのー?おそいよ~」と、近くにいた旗当番の大人に、登校班が動き出さない事に文句を言うことで回避していた。
その後、アイ君からトモチに話しかけたのは、自分のランドセルがシルバーでかっこいいでしょ、というものだったが、今度はトモチの興味が湧かなかったらしくスルー。
なにやら噛み合わないことを一言二言。
まあなんだ、、同い年の同性だからといって、友達になるかどうかは別問題なんだわな。
帰りも登校班だったが、アイ君とトモチは離れて歩いていた。
旦那的には、近所で、同じ保育所出身、同じクラスの男の子がいるのだから、そりゃお友達になって仲良くしたほうがいい!と期待しているようなのだが、私はトモチとよほど波長の合う子でなければ難しかろうと思っている。
友だちって無理矢理なるもんでもないしね。
以前、「○○園(療育園)の友達といる方が楽しい」ということを、トモチ自身から聞いたことがある。
独特の波長があるのだろう。
保育所では、まだ4歳くらいだと、すっとこどっこいでバカ騒ぎする子どもが他にもいて、テンション上がったらどいつもこいつもうるせーな、って感じだが、年長くらいになってくると、会話成り立たなくて、なんか不自然で的外れなやつってのは、子どもなりに絡みづらいのかもしれん。
不意にリアクションと声大きくなって、はしゃぐしね。突然なので周りの子どもがビックリするっていうね。
療育園では珍しくもないから浮かなかったけど。はしゃいでたら、意味わかんなくても一緒にはしゃぐ感じだったし。
保育園と、療育園の子どもたちを両方見ていて、定型発達の子供たちは、おとなしいとか元気とかそういうのは関係なく、全体的に人間らしいバランスというのが出来てきてるんやなと感じた。とくに女の子はしっかりしている。とくに目がしっかりしてる。ちゃんと意識がそこにある。
「うちの子も言うこと聞かないし、うるさいし、大変よー。最近じゃ口まで達者になって」というのの、大変の質が違う。
どちらがより大変か、という話ではない。
質が違うという話。
子どもとはいえ、ちゃんと人間同士として相対でき、お互い意味が分かった上で、「この生意気なクソガキめ」と腹が立つのではない。
言うこと聞かない→
[定型]聞こえてるけど聞く耳持たない。反抗してる。
[トモチ]ほんとに聞いてない。視野が狭くなってて届かない。聞いても意味わかんない。
うるさい→
[定型]声が大きい。口うるさい。生意気を言う。
[トモチ]イヤーマフが欲しくなるほどの突然の大笑いや奇声や癇癪。
口まで達者→
[定型]生意気を言う。意外と痛いところをついてくる。
[トモチ]達者じゃない。
私は、トモチ側の人間であり、絡みづらい方の人なので、万人と仲良く話すことができず、ホントに狭い交友関係の中で生きてきた。
トモチがこの先、どんな友だちを得るのか知らないが、良き同志を見つけてほしい。
今のところ、一番のトモチの理解者は弟ピロさん4歳である。(ピロさんがこれまた1、2年幼く感じるんだが…)
トモチの味方みたいなふりして、かなり我が子をディスってんな、と思う。我ながら。