改元をどこで迎えているかというと、今私たちは京都にいる。

28日の出発当日、トモチは微熱だったけど、元気も食欲も旅への意欲もあったので、決行することにしたのだった。
薬と保険証を持って。

大阪は、雨も大したことはなく、夜間は降ったようだが、日中は曇りであった。
トモチもピロさんも、今のところ体調悪くはなってない。

ーー

それにしても。
なんちゅーか、疲れた。

あたしゃ、何度「ともくん!」「ひろくん!」と怒鳴ったやら。
え?怒らない育児?
なんですか、それは。

トモチは、一緒に歩くと大抵親の方を見ておらず、親が立ち止まってもふわーっと自分勝手に歩き(或いは走り)、ソッコーで私たちを見失い、半泣きで行方を探す。それを繰り返す。ちったー学習してくれりゃ苦労はしないが、やっぱり繰り返す。でも手はつなぎたがらない。

ふわーと漂ってあらぬ方向へ歩いていったら、何回か気づくまで名前を怒鳴らないと聞こえない。

さらに悩ましいのがトモチの細かいこだわりや思い込み。ほんとに、とても面倒くさい。

ホテルの部屋の鍵は自分が開けなければならない。
冷蔵庫は自分が開けなければならない。
ホテルの階段や廊下、お店のエレベーターなどは、自分が前に行かなければ気が済まないので、私らを押しのけて前に出る。とても危ないから止めるように言っても、聞く耳持たない。耳に届いてない。
ピロさんがやることなすこと、自分の制御下になければ気が済まない。
人が会話をしてようとお構いなしに割って入り、自分の話はてこでも聞いてもらわなければ気が済まない。

まあ、色々とトモチルールがその場その場で生成され、思い通りでなければ泣いて騒ぐのだった。

自己中ではなく特性だ、という話はもう受け付けるつもりない。この人は自己中が特性なのだ。脳みその回路が自己中な判断に繋がるようにできているんだろう。

己自身のイチャモンで勝手にイライラしては、私らになんだかんだと文句を言い、やってもらって当然だと言わんばかりの態度で命令してくる。あるいは、ピロさんに当たる。
優しく諭すのも二度目までだぞ。仏の顔もなんとやらっつってな、たいがいにせーよ。

ーー

ピロは、とにかくしょうもない悪さをしている。

しょうもない悪さというと、
靴下がないと思ったら、ピロがホテルの冷蔵庫に入れてたり、ゴミ箱に入れてたり。
テレビのリモコンもゴミ箱に入れてたり。
旦那のスマホを自分の水筒入れに入れてたり。
なんでもかんでも、どっかにしまっちゃうのだ。

そして、ピロのイヤイヤと恐がりも炸裂で、「いやだーいやだー」「そっち行かないーー!」「これ食べないーー!」「いやー、しないーー」なんもかんも、全部拒否。最後はやっぱり「だっこーーーー!!!」

あと、兄にちょっかいを出しては、ぶち切れられている。

ーー

こんなんでも、最終的に彼らが「たのしかったー」と言ったなら、それで万事オッケーなんだ…。
それでいい。
それでいいんだ。

ーー

新門司港発、名門大洋フェリーおおさかⅡ。

船室。

太陽の塔のうなじ。

あまり写真を撮れてない。
余裕がないもんで。