私は34にして初産。
小さい頃から周囲には大人しかいなかった。
兄も8歳離れているし、年下のいとこ達とも疎遠なので、赤ちゃんに触れる機会はほぼ無かったといっていい。

元が子供大嫌いなので、乳幼児、小児に自分から近づくことはけしてなかった。
今思うと申し訳ないくらい、独身の頃は子供連れにも冷ややかだったし。

そんな私なので、自分の子供といえどもまごつくのだった。

いやもう可愛くてしょうがないのに。
くーもどかしい。

赤ちゃんて、どう触ればいいもんか。
それすら知らなかった私。

奇跡の数々を勝ち取ってきた、私の卵子、旦那の精子、選りすぐりの期待のホープ。

あの細胞が、赤ちゃんとして形になり、現実目の前にドーンと大の字で寝てる。

もうエコーを介してしか見ることの出来なかった、ほとんど夢のような存在じゃない。
現実。ひたすら現実。
別の人格をもつ、別の人間。
腹の中で、グイグイしてたあの胎児は、もう生まれちゃったんだ。
この母親としても、人間としても未熟すぎる母親の元に。

泣いて泣いて泣いて。
寝て。
ミルク飲んで。
ウンコして。


慣れない抱っこと、授乳のベスポジに手間取ってイラつかせた挙句、出ないおっぱいを吸わされて、デカトモ君激怒。

「っんだよ!出ねーじゃねーか!ぐおらー」

と、顔を背け、手で乳を払いのけ、過呼吸起すんじゃないかと思うほど、盛大に泣き、ジタバタ暴れる。

もう、全部初めてみる光景。

こんなに泣くんだ。
ふわーすごいな。

呆気にとられ、しばしその様子を眺める私。

しきりなおし。

クニャックニャしてる。
乳首を吸わせるまでの動作、全部まごつくので、さらにデカトモ君暴れる。

おおいに泣かせるようなことをしてるので、なんで泣くんだよー、とは思わないが、自分に嫌気がさしてくる。
お前、不甲斐なさすぎだろ。

初めてだからしょうがないわよ、と助産師さんが言ってくれるが、それでも自分の不甲斐なさが自分で堪える。

皆が通る道、と思いつつ情けなくなってくる。



妊娠出産に関しては運が良かった。
2回は流れたものの、その分の命もまるっと引き受けたかのように、やたら元気な男児が産れてくれたし。

つわりもほぼ無く、高値安定の推定値で順調に育ち、いざ生まれる時は速攻勝負の頭突きをゴンゴンかましてくれて、子宮口をあっという間に押し広げ、「出るんじゃー出るんじゃー」と強い陣痛の波を起こし、痛い思いを短時間で済ませてくれて、そんなに手こずることなくスポンと生まれた。
孝行息子だ。


ここまでは、運と勢いでなんとかなった。妊娠と出産は、胎児に救われた。



デカトモ君も私も、子供一年生、母親一年生。
お互いぶつかり合いつつ、成長するしかない。

腹の中では勝手に栄養とってくれたが、もうこれからこの子の成長の良し悪しを握っているのは、私だ。
運良く母乳が出るかどうか。

赤ちゃんに吸ってもらって、段々と張るものらしい。
まだ出ない。

デカトモ君は上手に吸ってくれるが、何しろ乳首に口がヒットするまでが手こずっちゃて、手こずっちゃって。

とりあえず、必死( ̄◇ ̄;)

焦って汗が手に滲む。
首と頭支えようとしてるけど、私の手汗でなんか髪の毛も抜けちゃうんじゃないかしら。

そんなこんなで、抱っこも何もかもメチャメチャなもんで、当然ミルクやったあとのゲップも、上手に出してやれないのだった。


やっとゲップの体勢に持ち込むと、デカトモ君、ゼイゼイ息してる。
疲れたよね。ごめんよ。

そして、挙句はゲップ出ない…


_| ̄|○


なーぜーだー

ま、ま、まだ、
よ、4日目ですからっっっ



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