旅ロスだぞー。

♪どーこーか、とおーくに、いーきーたーい


旅は、計画段階が一番楽しい。

というわけで、旅ロスを解消するのは、次なる旅のことを考えるに限る。

恋愛も失恋を癒すのは新たな恋だとか、誰かが言っていたようないないような気がするんだ。私の知り合いが言うとは思えないので、漫画で読んだのかなあ。


そんなわけで、来年の計画を立てようとしている。

一年に何回も旅行に行けるような財力はお持ちじゃないので、一年一回に全てを注ぎ込むの。

年二回くらい行けるといいけどねえ。

世の中にゃ、沖縄に数ヶ月おきに行く人もいるみたいだが、貧乏暇なしだからな。


来年9月に、有給取ったらまとまった連休になりそうな並びの休日があるので、そのあたりを狙っている。


ざっくり計画立てて、予約が取れる時がきたら、そいやそいやと予約しまくって、あとは細かいところ、「何をどこで食うか」などをネチネチ調べて、旅行のその日が来るまでニヤニヤする、と。


そして、大抵旅行本番は思ったような動きができず、「こんなはずでは…」という番狂わせがあったりで、げんなりするんだが、まあ、終わってみれば「なんだかんだ楽しかったわ」という感想になる。そして、また旅行計画を考える。。


大人は疲れやすくなる程度で、あまり様相は変わらないんだが、傍らでは子どもが容赦なくガンガン大きくなっていってて、“子連れ”といっても年々趣が変わってくるし、ついて来るかどうかもわからなくなってくるんで、家族旅行するなら今のうちとも言える。


まあ、発達障害のこどもの精神年齢が、「親の計画する旅行についてこない」まで成長するのかはまだ未知だが。


ちなみに私は中学二年まではついていってたが、中三以降は留守番していた。中三の春から引っ越して、猫を飼うようになったので。

そうでなかったら、ずっとついて行ってたかもしれない。どうだろう。

けして、「家族旅行は楽しいなあ」と手放しに喜べない、それが子連れ旅行ってもんやな。

赤ちゃんには赤ちゃんの、幼児には幼児の、その時々のハードルがあり、なるだけそのハードルを低くできるような対策をプランに入れ込んでいくわけです。


ほんでもって小学生だからそろそろ手も掛からなくなってくるかというと、そうでもないっていう。


発達障害の特性対策も折り込んでおかないといけないんよね。


次男は、動画をのんびり見ていたいと言う。

外にはでたくないと言う。

そして、しばらくすると動画みるのに飽きて、暇だ、退屈だと言い出す。


海で泳ぐ予定の日、次男は海に入りたくないといい出した。

男子更衣室から聞こえてきたのは、次男が「いやだーーーー!!」と爆発して大癇癪を起こしている声とガンガンガンという物音。

怪訝そうな顔で更衣室を振り返りながら出てくるドン引きした他の親子づれ。

次男と夫、長男が出てきたが、次男は泣きすぎて、えずいていた。こんなところで吐かれたら堪らない。夫が「もう、それ以上泣くな!」と不機嫌なのをよそに、次男をなだめるのだった。吐くんじゃねぇ、という一心で。


次男は頑として海には入らないし、波打ち際にも行かないという。


なので、一人分くらいの木陰を探して、次男と私はその一人分の陰に寄り添い、ぼーっと遠巻きに海辺を見ていた。


通り過ぎていく若い人のビキニ姿がマブシイナーなんて。

キャッキャウフフ楽しそうだなー。

羨ましいなあ、当たり前にそれなりの胸がある人は。私は全身タイツのモジモジ君のようないでたちで立ち尽くしている。たとえ若返ったとしても、あのような眩しい姿にはならないのだ。


それにしても、何のために私はここにきたのだろう。とても暑い。

7月沖縄の本気を感じる。


しばらくして、夫と長男が海から上がってきて、次男を誘うが、完全に心が離れており、とりつく島もないという状態。冷め切った無表情。

さっきから「もうホテルに帰りたい」と言い続けている地底を這いずるテンションの次男と、今海ではしゃいできたばかりの、高テンションの長男との温度差すごい。


私は海で泳ぎたいのだ。

運動神経のない私が、唯一人並みくらいには出来たことは、“泳ぐこと”である。

昔、沖縄に少しだけ住んでいたころの思い出もあるし、何としても、また海で泳ぎたいのだ。


当たり前のように夫が長男と再び海に戻ろうとしたので、「私は半年以上前からこの計画を立てて、このために仕事を始めたといってもいいくらいなんだ。それがずっとただただ暑い中、ボーッと立ってるだけ。何のために来たのかわからん。かわれ」といって、付き添いを交替してもらった。


海は、少し濁っていた。

本島にしては透明度の高いビーチだという触れ込みだったはずだが。

波があったせいなのか、人が多くて砂が舞い上がるからか、よくわからんが。


しかし、気持ちよかったなあ。


帰り際、マリンシューズに砂が入ることに本気で怒り出す長男。ギャーギャーうるせえ。

まったく。面倒くさい奴しかいねえな、ここには。小5と小2なんだが、頭の中身が幼稚園。


近くでうちのガキどもよりも、小さな女の子が、お母さんに「私、すっごい楽しかったよ!」とニコニコしながら話しかけており、そのお母さんも「ママもすっごく楽しかったよ!」と笑っていた。


微笑ましい、かよ。


どこのホームドラマか。

カメラ回ってないか。




なんだかんだでね、色々課題もあった旅路だったが、まあ、総じて楽しかった気がしますよ。私も。

ご飯おいしかったし。


なによりね、ホテルがよかった。

リゾートホテルじゃないけど、新しいマンションのモデルルームに泊まらせて貰ったような感じで。

部屋に備え付けの洗濯乾燥機がとにかく重宝した。



4泊5日を1記事で語り尽くすには、まったく足りないんだが、一番記憶に残った海での出来事のみにしておく。


「楽しいことばかりではない」という現実が、いつだって付きまとうのが、発達育児であると、あえて、残させてもらう。ただ、これが日常なので、さすがに慣れてきてるから、辛いばかりでもない、ということも残しておく。


うちの場合は、こんな感じだ。

旅行に行けるだけマシじゃん、と思われる家庭もあるだろうが、それ言い出すとキリがないからね。私は障害度合いと不幸の競い合いはしない方針なので、あしからず。



↓ボーッと立ってた時の海の写真

↓浮き輪で浮かぶ長男





↓機嫌がいい時の次男



もうね、旅行間近なんだよ。今週末だもの。

7月に入ったら旅行代金以上に妄想だけで元取れるくらい、沖縄の動画みたり雑誌みたりして楽しもうと思ってたんだわ。


そしたら都知事選ていう伏兵登場で。

つい見ちゃった。

本命強いわー。


前にマツコ有吉の怒り新党で、競走馬が紹介されてたんだよね。

ブロードアピールというお馬さん。

全然競馬知らないんだけど、格好良かったもんで、昔録画してたあの回の怒り新党、消せないでいる。


まあ、競馬と一緒にすんなって話だけどね。

当初眼中に入れてなかった新人が、でかい面した古狸に砂ひっかけて抜き去る様を見てみたかったなあ。

岩崎恭子が金メダルとっちゃうみたいなねえ。


週末、沖縄は晴れそう、かな?