伊メローニ首相来日
もう一度巡り来るであろう星を見つめていると
空に穴が穿たれる。
舞姫たちのなめらかな肌はどうして薄衣にさえ
耐えないように見えるのか。
春の気色が腰のまわりに満ちているからだと?
嘘をおっしゃい!
菅原道真『菅家文章』八行詩から 中村真一郎:現代語訳
1月12日は『天神さま』そーいえば、子供のころ(小正月ころに)書初めをしたっけなぁ。などと、知人と茶飲み話をしていたのだが。
久しぶりに、中村真一郎『古韻余響』を拾い読みしていたら、菅原道真『菅家文章』所収の八行詩の現代語訳が載っていて、太宰府に流された道真は、都恋しといったうらぶれた印象が強いが、宮廷時代は上記のごとく華やかで艶めいている。もちろん中村真一郎の現代語訳のせいもある。
中村真一郎:古韻余響(1996)中央公論社
安倍公彦:英詩のわかり方(2007)研究社
安倍公彦『英詩のわかり方』は図書館の除籍本で。タダ本は大好きなので以前いただいてきたもの。萩原朔太郎の詩は英語になるのか? では、シェイクスピアは日本語になるの? といった問いかけがあっておもしろい。
海外で俳句が流行ったことがあって、芭蕉の「古池やかわず飛び込む水の音」の英訳が話題になったことがあった。
Old pond Frogs jumped in Sound of water.
(ラフカディオ・ハーン訳)
これって結構、翻訳ってなんだろうと考えさせられる。畏敬する水村美苗さんなどは「翻訳は文化の咀嚼だ」みたいなことをいわれていて、そーなんだろうなぁと思うけれども。
英語の主語〝 I 〟を「どー訳すか」問題がある。私、わたし、あたし、僕、俺、わし。英語に敬語はない。極寒のアイスランドは端的に(短い時間で意を)伝えようとするためか語彙はすこぶる寡く、会話は極めてぶっきら棒になるらしい。これを、極めて語彙豊富、ニュアンス過多の日本語で訳すとどーなるか。アイスランドのミステリの訳者がその苦心をあとがきに書いていた。
さて、イタリアのメローニ首相が来日されて高市首相との会談に臨まれた。が、なんだか女子会みたいだったね。


