コメントありがとうございます。
しぃ~さん、10月28日、神戸チキンジョージに来てくださるんですね。「ほんまに」お会いできるのを楽しみにしてますよ。
というわけで久保田洋司、今日の写真も、フォトグラファー杉山テツヤさんより。
7月29日の大阪フラミンゴ・ジ・アルーシャ でのバンド・ライブの1シーン。
ギターのコードは、C#m7-5、髪も乱れてるし、
たぶん新曲「君の放った矢がもうすぐ希望に」のサビでしょう。
杉山さんは、この夏、松村雄基さんとのツアーから、ほとんど同行して、リハーサルを含め、相当な数の瞬間を、とらえてくださいました。
リハーサルでは、オーディエンスを意識せずに、どこからでも撮影でき、面白いショットも撮れるが、本番では、そうはいかない、そこが永遠のジレンマでもある、と。
確かに、本番中の杉山さんは、相当気を使って撮影されているんだと思います。忍者のごとく。
しかし、リハーサルでは決して撮れない、こういう瞬間を、見事にとらえてくださってる。
1枚の写真から、その時の空気、音や匂い、胸のふるえまで、くっきり思い出せることがあります。
ここでは、特に、「匂い」について。
「匂い立つ」などといいますが、意味は、
においがたちこめる、というのと、
(美しさなどで)あたりが輝くように感じられる、というのがあります。
「匂う」という言葉は、万葉集のころは、視覚に関する語、だったんです。
美しい色で映える、美しい色に染まる、光る、輝く、はなやかなけはいが立つ、など。
平安時代に、臭覚に関する意義をあわせ持つようになる。
「にほふ」と「かをる」の違いは、ともに色・香りのよいことに使われるが、「にほふ」は艶のある感じであるのに対し、「かをる」のほうはほのかにただよう感じである、と「旺文社 古語辞典」に。
写真に匂い、などというと、今は、伝わりにくいかもしれませんが、
「にほひ」だと思うと、わかるなぁ、と。
杉山さんの写真には、この「にほひ」があるんだなぁ。
季節は違いますが、家持の、
万葉集 四一三九
「春の苑(その)紅(くれなゐ)にほふ桃の花下照(したで)る道に出(い)で立つ乙女(をとめ)」
など、紅が照り映える感じ、イメージしやすいかな。
エルヴィスとか、ジュリーとか、81年ごろのブライアン・セッツァーなんて、本当に、そういう「にほひ」がある。
僕など、その「にほひ」に、惹かれたり、憧れたり、するんだなぁと思います。
今日も素敵な一日になりますように。
美しい明日へ心をこめて歌っています。
洋司