湊入りの 葦別け小舟 障り多み 我が思ふ君に 逢はぬころかも (万葉集巻十一 2745)

訳)湊に入る 葦別け小舟のように 邪魔が多いので 愛する人に 逢えないこのごろです。

今朝は、いつも楽しみにかよっている万葉集の講座に行ってきました。

巻十一の、寄物陳思、物に寄せる恋の歌が続いています。

上の歌は、舟によせる恋の歌の一つ。

「葦別け小舟」(あしわけをぶね)というきれいな言葉があります。

葦をわけて進む小舟、というのを短く言った造語ですが、

こんなふうに、二つの言葉をつなげて、いい言葉が作れるのも、日本語の特徴。

人麻呂の歌には、「夕波千鳥」というきれいな言葉もでてきます。

先生のこのお話を聞きながら、思い出したのは、桑田佳祐さんの歌詞。

誘い涙の日が落ちる、とか、みぞれまじりの心なら、など「いとしのエリー」や、

胸騒ぎの腰つき、とか、砂まじりの茅ヶ崎、など「勝手にシンドバッド」。

当時のサザンオールスターズの出てきかたからすると、この言葉の美しさには、

驚いたものです。

それに比べて「スズメ人間」とは。

いや、それはそれで、究極のなにか、と思いたい。

さ、もう、午後も、だいぶ傾いてきた。

杉真理さんのラジオ番組「アフタヌーンパラダイス」に、出演させていただきに、

三軒茶屋、キャロットタワーに行く。

26階展望ロビーのスタジオ。

詳しくは、番組HPを。→ http://afpara.com/

 

明日は、その杉さんのご子息、未来くんが、ドラムをたたいてくれて、

ザ・ハートランドのすごいメンバーの皆さんとの、久保田洋司、ソロ・バンドライブ。

佐野元春ナンバーも、カバー。

杉真理さん、松尾清憲さんとの共作共演曲も、久保田洋司としては、初披露。

文字通り、杉真理の遺伝子を継ぐ未来くんとのセッションは、感慨。

明日は、二子玉川KIWAへ、是非、遊びにおいでください。

どうしようかな、と思ってた方、是非。

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■2013年12月13日(金)
<moment presents 「久保田洋司 LIVE 2013 WINTER」>
ここ数年、ソロ弾き語り、The東南西北の再始動、弦楽四重奏との競演、ユニットYoNaGaなど、精力的な音楽活動を展開している<久保田洋司>が久々のバンドライブを行ないます。タイトルは「久保田洋司 LIVE 2013 WINTER」。
バンドメンバーは、ギター:横内'TAKE'健亨、ベース:小野田清文、キーボード:西本明、ドラムス:杉未来という豪華な布陣。
ゲストにパーカッション:里村美和、他もお迎えします。ソロナンバー中心にカヴァー曲なども。どうぞお楽しみに。
【時間】18:30開場/19:30開演
【会場】東京・二子玉川「KIWA」( http://oasis-kiwa.com/ )世田谷区玉川3-20-11-B1F
(二子玉川駅徒歩4分)
【出演】久保田洋司(vo,g) バンド:Heart of Moment(横内'TAKE'健亨(eg)、小野田清文(b)、杉 未来(dr)、西本明(pf)) ゲスト:里村美和(perc)、他
【料金】[全席自由] 前売4,800円/当日5,300円(1ドリンク代500円別途)
【チケット】会場予約(03-6805-7948/12:30-14:30)
企画・制作:moment
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さ、でかけよう。

素敵な一日を。

美しい明日へ心をこめて歌っています。

洋司