今朝は、いつも楽しみにかよっている万葉集の講座に行ってきました。
巻十一 2627
はね縵(かづら) 今する妹(いも)が うら若み 笑みみ怒りみ 付けし紐解く
訳)はねかずらを 今している娘(こ)が 若いので なだめたりむくれたりして 付け紐を解く
かずらは、ここでは縵と書いてますが、本によっては、蘰になってます。
「はねかずら」というものは、羽あるいは、葉や根などで、作った、頭にのせる飾りみたいなもので、それは、ほかのはねかずらを詠んだ歌から考えても、どうも、若い女性が頭に飾ったものらしい、と。
笑みみ怒りみ、とは、笑ったり怒ったり、ということですが、
これは、作者がそうするのか、妹(いも)がそうするのか。
「妹が」の「が」は、妹が主語だということを示したかったものとすれば、
ここの訳は、妹が年若いので、笑ったり、怒ったり、しながら、紐を解いた、ということになるようです。
もしも、主語が作者なら、その男が、笑ったり怒ったりしながら、年若い娘の着物の紐を解く、など、実に際どいですね。
歌としては、年若く未熟な娘が、共寝のときに、照れたり、怒って見せたりしながら、着物の紐を解く、という場面。
なんだか、初々しいような、美しいような、いい場面ですね。
万葉のころは、夜、男性が、女性のところへ行って、共寝をして、朝方、帰る、ということになっていました。通い婚などとも、いいます。
それは夜這いみたいなもの、と言えなくもない状況があったかも。
日本でも、田舎のほうでは、そういう習慣が、わりと最近まで、残っていた地域があったとか、なにかで、聞いたことがある気がします。
村の男は、夜、女のところに夜這いに行く。それは、もう、皆、暗黙の了解で、
娘は、窓際に寝かせている、とか。
万葉集の頃、電気もろうそくもないようなときに、男が女の家をたずね、その家族皆で寝ているところに忍び込んで行く場合、共寝の相手を、間違えはしなかったのか、という素朴で深刻な疑問もあったわけですが、最近まで残っていた習慣で窓際に寝せる、というのがあると知り、そうか、となにかがわかったような、気がしたのでした。
万葉集だけでは、わからない当時の風習、なども、今、伝わってる習俗などと照らせば、見えてくることが、もっとあるのかもしれませんね。
今朝の講座では、夜長の話も少し。
奈良朝になると、夏は、夜が短くて、秋、冬は、夜が長い、という暦の観念がほぼ出来上がってた、と。
そんな久保田洋司、明日は、二子玉川KIWAにて、ラジオ番組の公開録音。
ゲストに、俳優の松村雄基さん。
ミニライブ、皆さんとの乾杯もあります。
是非、遊びにおいでください。
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■2013年7月26日(金)
「久保田洋司と郷田祐美子の鼓動は三拍子」公開録音
二子玉川KIWA
神戸<FM MOOV>で毎週金曜夜8時より好評ON AIR中のラジオ番組
<久保田洋司と郷田祐美子の鼓動は三拍子>の公録イベント!
昨年全国7カ所で<The東南西北:CD『re-flight』発売記念『鼓動は三拍子』>
ツアーを展開したThe東南西北の久保田洋司と
Moment Stringsのチェロ奏者・郷田祐美子がパーソナリティを務める
ラジオ番組の公開録音を東京・二子玉川「KIWA」で行ないます。
収録後に、ミニライブ、ロビーでの乾杯などもあります。
皆様のご参加、お待ちしております!
【公演名】久保田洋司と郷田祐美子の「鼓動は三拍子」公録イベント at KIWA
【出演】久保田洋司(DJ Vo G)、郷田祐美子(DJ Vc)
【ゲスト】松村雄基
【日程】2013年7月26日(金)
【時間】開場18:30/開演19:00
【料金】前売/当日共に¥3,000(ドリンクチケット¥500別途・全自由・整理番号なし)
【予約】KIWA HP予約: http://oasis-kiwa.com/ 電話予約:03-6805-7948(12:30~14:30)まで
【入場整理番号の有無】
※整理番号を設定していない場合は、入場は先着順になります。
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今日はもう、夕方近いですね。
夏は、昼が長いはずですが、一日は、とっても短いですね。
このあとも素敵な一日になりますように。
美しい明日へ心をこめて歌っています。
洋司