コメントありがとうございます。
みはるっちさん、「言葉遊び」、いろいろ勉強して、すごい遊びが出来るようになれたらなぁ、とあらためて思ってますよ。がんばります。
「言葉遊び」という言葉は、僕は、ジョン・レノンの歌詞や「IN HIS OWN WRITE」などから、中学生の頃に、意識するようになったんだと思います。
「あれは、言葉遊びだ」みたいに、何かに書いてあると、言葉遊びとは、こういうことか、と思うわけです。でも、本当は、そのころ、ジョンの詞や本を読んでみても、よくわからない、ただ、無茶苦茶なような気がしたんですね。
言葉遊びって無茶苦茶なことなのか、と思って、自分でも、無茶苦茶なものを書いて「言葉遊び」などと、言ったものでした。
でも、無茶苦茶に書くのって、また、むずかしくて、どうしても、近くにあるものとか、見たことのあるもの、聞いたことのあるものを書いたり、真似たりしてしまうし、だいたい、語彙が少ないし、なにを書こうか、自分でもわからないわけですから、なんの広がりも、ないんですね。
そのうち、だんだん、ジョンのあれは、英語で韻を踏んでるんで、それを日本語に訳しても、その面白さは、なかなか伝わりにくいんだ、ということだけは、わかってくるわけです。
高校生のころに、The東南西北のオリジナルを作りはじめて、似たような言葉を、並べてみたり、駄洒落のようなもので意味を重ねてみたりして、歌にしたことでした。
「イタバリ・ローカ」なんて、なんの考えもなくて、出来た歌のタイトルがなかったので、なんでもいいから、そのへんにあったもので思いついた言葉を、タイトルにしただけなんですが、僕らの世代の田舎の高校生の雰囲気みたいなものが出てるような気がして、面白いな、とあとで思ったことです。
松本隆さんも、「イタバリ・ローカ、面白いね」と言ってくださるんですから、すごいことです。僕など、いい気になったものですが、たぶん、僕らが感じる以上に、その面白い感じをつかんで、言っておられたのだと思います。
いつも、いい言葉が、書けたらな、と思っているわけですが、やはりそれは、つねに勉強が必要と感じます。
The東南西北の、昨年のアルバム「re-flight」に、「花咲く歌」っていう歌があって、これは、なんでもないようなタイトルですが、僕は、とっても気に入ってるんですよ。
花が咲く歌なんです。すごいですね(自分で言う)。
歌に、花が咲いたり、その歌が聞こえたら、花が咲いたりする、魔法のような歌。
花咲(はなさか)じじい、っていうんですか、失礼な呼び方ですね。
花を咲かせるおじいさん、とか、他に、言い方がありそうですが、
あんな感じでも、あるわけです。
1992年の僕のソロ、1stアルバムの1曲目「君が月のお姫様でも」は、竹取物語をディズニーと組み合わせたようなことにしてみたんですが、あれは、お姫様の歌というより、実は、竹取の翁の歌なんですね。
おじいさん好き、というと、へんな感じですけど、例の、世阿弥の風姿花伝なんです。
一番すごい技は、翁、という。
竹林の七賢人とか、言えば、仙人とか、なにか、そういうものへの憧憬でしょうか。
デビュー当時は、よく、老けてるといわれたものです。
若者らしくないとか。
このごろは、若く見える、というようなことを、言われたりもします。
今を、精一杯、元気一杯、生きるのは、素敵なことですが、
昔から、ずっと、おじいさんへの憧れが、あったのかもしれません。
未来への憧れと、いいましょうか。
僕らが小さい頃、戦争の影響で、近所に、おじいさんが、ほとんどいらっしゃらなかったんですよ。
それで、「日本昔話」などでは、おじいさん、けっこう活躍するでしょ。
そういう幼児体験みたいなものも、あるのかもしれません。
また長くなりました。
今日も元気一杯、がんばりましょう。
素敵な一日になりますように。
美しい明日へ心をこめて歌っています。
洋司