伊藤銀次さんからお借りしてる、
手塚治虫の「ルードウィヒ・B」、夜な夜な、楽しく読んでます。

あくまでも手塚の作品として、楽しむべきところもあるが、
と、銀次さんも、おっしゃってましたが、
手塚自身が、エッセイで、
自分とベートーヴェン、性格がひどく似てるような気がする、と、
書いてるように、なにか、手塚の感じる、ものを作る人の生き方に、
触れられるのも、とっても興味深いところです。

作中、
ベートーヴェンがモーツァルトのところに、
弟子入りに行ったあたり。

モーツァルトが、すごいペースで曲を作ってて、
それを見てベートーヴェンが、
自分は、とてもあんなマネはできない、と、
ちょっぴり落ち込んだり、
モーツァルトが、ひらめきが大事というのに対して、
ベートーヴェンは、時間をかけて練ってもいい曲は出来ると、
ちょっぴり反抗したり。

よく、変わった人だったとか、気難しいとか、
いろんな噂や、言い伝えなんかが、
特に、偉人さんとなると、いろいろ言われるわけですが、
そういう面が、あるにしても、
それでも、素晴しいところも、沢山あるからこそ、
多くの人に愛されもし、尊敬されもするのでしょう。

ウィキペディアを見れば、
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当時のウィーンではベートーヴェンが変わり者であることを知らない者はいなかったが、それでも他のどんな作曲家よりも尊敬されていたという。
性格は矛盾に満ちていて、ことのほか親切で無邪気かと思えば、厳しく冷酷になるなど気分の揺れが激しかった。親しくなると度が過ぎた冗談を口にしたり無遠慮な振る舞いを見せたりすることが多かったため、傲慢で野蛮で非社交的という評判であった。
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誰かが、なにかを言って、それが広まっても、
本当は、そうではない、ということは、あることでしょうし、
妙な噂があるにしても、その噂を信じるか、
本当のところを、自分で確かめて、それを信じるか、
というようなことでしょうか。

ベートーヴェンに、9歳で入門した、カール・ツェルニー。

ピアノを習ったことがある人だったら、覚えがある名前ですが、
ものすごい数の、実用的な練習曲を残してます。

ベートーヴェンの曲は全部暗譜して、演奏できたそうです。

すごい才能があるにしても、
ひどい先生についていては、なかなか、そうもいかないでしょう。

ま、これも、僕が勝手に考えてることに違いないわけですけど、
「尊敬」する、ベートーヴェンに、きっちり学んだんでしょうね。

あんまりピアノの練習が厳しくて、もう、ピアノ嫌い、って、
そういう声、時々、聞いたことがあります。

僕なんか、そろばん3級がなかなか取れなくて、
これは、単に、僕の根気の問題ですが、
もう、そろばん、見るだけで、頭痛がするようでした。

ピアノは、ほとんど弾けないながら、楽しく練習できるので、
今は、毎日、ちょっとずつでも、なにかが弾けるようになるのが、
嬉しいところです。

ちょっと長くなりました。

今日は、寒いみたいですね。
素敵な一日になりますように。
美しい明日へ心をこめて歌っています。

洋司