今朝、テレビのCMで、
「隣の客はよく牡蠣(かき)食う客だ、
よくカキフライ食う客だ」と、いうのを見ました。

最近、僕が、
「隣の客」は、どれぐらい柿を食べたのか、
気になってしょうがない、
いやいや、隣のお客さんのことは、
そっとしておいてあげようよ、
好きに、柿を食べさせてあげようよ、
みたいなことを、
ここに書いたような気がしますが、
なので、
「隣の客は~」というのを聞くと、
個人的に、ちょっと楽しい気分になるのでした。

子供のころ、
まだ、エビフライをほとんど食べたことがなかったころに、
母から、
今晩食べたいものを買ってくるようにと、お使いを任されて、
一人で近くの店に行き、
たぶん冷凍の、「エビフライ」を買ったのでした。

お店の人が、
「これでいいの?」
と聞くので、それこそ、
「好きに、エビフライを食べさせてくれよ」と思いながら、
「はい、もちろん」と、
僕も、珍しくお使いなどしたもので、
ちょっと威張って、うちに帰ったのでした。

母からも、「これでいいの?」と聞かれ、
「え?」と、よく見れば、その「エビフライ」は、
「カキフライ」だったのでした。

今さら、エビフライと間違えたなど、
口が裂けても、言えず、
「もちろん。今日は、無性にカキフライが食べたくてね」
などと、言った者でした。

母は、威張りんぼうの息子が、
エビフライと間違えて、
食べたこともないカキフライを買ってきたことに、
気づいていたようでしたが。

エビフライも、ろくに食べたことのない子供には、
カキフライの味は、高級過ぎまして、
本当は、ギリギリだったんですが、
「やはり、僕の買ってきたカキフライは、美味い」
などと、余計な独り言を、わざと皆に聞こえるように、
言いながら、おそるおそる、
食べているのでした。

今は、もちろん、牡蠣は大好きですし、
カキフライも大好きですし、言えば、
柿も、大好きです。

ただ、干し柿には、子供の頃から、
あまり積極的ではない者なのであります。

そういえば、隣の竹垣に竹立てかけたのは誰だ、とかいうのも、
ありましたね。

もう、隣の竹垣に、竹立てかけたのがどなたなのか、
気になって、しょうがありませんね。

今日も素敵な一日になりますように。
美しい明日へ心をこめて歌っています。

洋司