昨日は、いつもとっても楽しみにしている、
万葉集の講座に、行って来ました。
巻十の秋の歌の、七夕の歌を習っています。
陰暦では7月は、秋ですから、七夕は秋なんです。
彦星と織姫、なかなか会えない二人の、
いざ、会うときの様子を歌ったような歌が、
時を追うように、並べられてるところなど、
今、目の前で、ことが展開しているのを、
見ているような楽しさもあります。
天の川の「水陰草」が秋風になびいたのを見て、
「その時」が来た、と思ったり、
今すぐにでも、向こう岸の「彼方人」に、
染まりに行きたい、と思ったり、
あの方を思っていると、天の川で夜舟をこぐ、
梶の音が聞こえてきたり、
秋風に、織姫の気配が感じられ、
彦星はもう、着衣を解きながら、やる気満々だったり、
↑これ、すごいですが、万葉のころは、
着衣の紐をほどくのは、最高の愛情表現だったそうです。
思い浮かべると、びっくりしますけど、
でも、愛情感じられる、とってもいい表現ですね。
で、やっと到着してみれば、
期待に反して、彦星をすんなり受け入れない織姫。
それを、なだめすかす彦星。
実は、ちょっぴり遅れて到着したみたいで、
そのいいわけなどする彦星。
で、やっと機嫌を直した織姫、
決して袖を交わさぬまま、帰りはしないと、
あらためて愛情の強さを誓う、彦星。
なにしろ、まだ、中国から七夕伝説が、入って間もないころで、
本当のところ、七夕のことは、よくわからない中、
自分たちの生活に引き付けた興味で、
どんどん想像力を膨らませて、歌が作られるわけです。
だから、七夕の歌、といっても、
天の人々のお話ではなくて、
実際の、日本のこのころの恋人たちの様子をもとに、
彦星と織姫のやり取りが、展開する、
という感じがあります。
今の僕たちが読んでも、すごく共感できるようなところも、
たくさんあると思います。
それも、今の僕たちの生活に引き寄せた興味で、
解釈するからかもしれませんけど、
でも、万葉人を、さらには、
彦星や織姫さえ、すごく身近に、感じます。
織姫は、天帝の娘で、とっても働き者。
同じように働き者の彦星を引き会わせたところ、
二人は、恋におちて、恋でいっぱいになっちゃって、
なまけものに。
それで、天の川をはさんで、引き離される、と。
そのへんは、みんな知ってるお話ですけど、
もとは、中国の民間伝承みたいなものだったようで、
その川に、カササギが飛んできて、橋になる、とか、
舟で会いに行くとか、浅瀬を探して、徒歩でわたるとか、
その後の展開は、いろいろです。
中国では、織姫が、彦星に会いに行くそうですが、
日本では、だいたい、
男の人が女の人に会いに行くのが普通なので、
そこで、話は少し変わるわけです。
ちょっと長くなってきました。
七夕には、久保田洋司の「たなばた」を聞いて過ごす僕です。
6月25日(土)、新宿ミノトール2でお待ちしてます。
今日も素敵な一日になりますように。
美しい明日へ心をこめて歌っています。
洋司
万葉集の講座に、行って来ました。
巻十の秋の歌の、七夕の歌を習っています。
陰暦では7月は、秋ですから、七夕は秋なんです。
彦星と織姫、なかなか会えない二人の、
いざ、会うときの様子を歌ったような歌が、
時を追うように、並べられてるところなど、
今、目の前で、ことが展開しているのを、
見ているような楽しさもあります。
天の川の「水陰草」が秋風になびいたのを見て、
「その時」が来た、と思ったり、
今すぐにでも、向こう岸の「彼方人」に、
染まりに行きたい、と思ったり、
あの方を思っていると、天の川で夜舟をこぐ、
梶の音が聞こえてきたり、
秋風に、織姫の気配が感じられ、
彦星はもう、着衣を解きながら、やる気満々だったり、
↑これ、すごいですが、万葉のころは、
着衣の紐をほどくのは、最高の愛情表現だったそうです。
思い浮かべると、びっくりしますけど、
でも、愛情感じられる、とってもいい表現ですね。
で、やっと到着してみれば、
期待に反して、彦星をすんなり受け入れない織姫。
それを、なだめすかす彦星。
実は、ちょっぴり遅れて到着したみたいで、
そのいいわけなどする彦星。
で、やっと機嫌を直した織姫、
決して袖を交わさぬまま、帰りはしないと、
あらためて愛情の強さを誓う、彦星。
なにしろ、まだ、中国から七夕伝説が、入って間もないころで、
本当のところ、七夕のことは、よくわからない中、
自分たちの生活に引き付けた興味で、
どんどん想像力を膨らませて、歌が作られるわけです。
だから、七夕の歌、といっても、
天の人々のお話ではなくて、
実際の、日本のこのころの恋人たちの様子をもとに、
彦星と織姫のやり取りが、展開する、
という感じがあります。
今の僕たちが読んでも、すごく共感できるようなところも、
たくさんあると思います。
それも、今の僕たちの生活に引き寄せた興味で、
解釈するからかもしれませんけど、
でも、万葉人を、さらには、
彦星や織姫さえ、すごく身近に、感じます。
織姫は、天帝の娘で、とっても働き者。
同じように働き者の彦星を引き会わせたところ、
二人は、恋におちて、恋でいっぱいになっちゃって、
なまけものに。
それで、天の川をはさんで、引き離される、と。
そのへんは、みんな知ってるお話ですけど、
もとは、中国の民間伝承みたいなものだったようで、
その川に、カササギが飛んできて、橋になる、とか、
舟で会いに行くとか、浅瀬を探して、徒歩でわたるとか、
その後の展開は、いろいろです。
中国では、織姫が、彦星に会いに行くそうですが、
日本では、だいたい、
男の人が女の人に会いに行くのが普通なので、
そこで、話は少し変わるわけです。
ちょっと長くなってきました。
七夕には、久保田洋司の「たなばた」を聞いて過ごす僕です。
6月25日(土)、新宿ミノトール2でお待ちしてます。
今日も素敵な一日になりますように。
美しい明日へ心をこめて歌っています。
洋司