先日、西武池袋線の電車で、
石神井公園方面に向かったわけですが、
その電車、今、エアコンもオフで、そのぶん、
窓を開けていたり、
車内の照明も、昼間の明るい時間は、
消してあったり。
すごく自然な感じがしました。
駅構内も、照明は、半分ぐらいかな。
ちょっと、懐かしいような。
昔の感じ。
昨日の新聞の「天声人語」に、
一般家庭に家電の波が、
広がり始めた時代のことが、
書いてありました。
家電の電化程度が、
第1~第7ランクまであって、
ちょっと書き写しますと、
第7ランクは、電灯だけ。
第6は、ラジオがある。
第5は、トースター、電熱器
第4は、扇風機、炊飯器
第3は、電気洗濯機
第2は、電気冷蔵庫
第1ランクの家にはテレビも電気掃除機も。
(『キーワードで読む戦後史』岩波書店)
いまや「第1ランク」でないお宅を探すのは、
難しい。
云々。
このあいだ、停電になったとき、
真っ暗な中でも、ギター弾いて歌うたえるし、
歌って、すごいな、と。
ちょっと、ろうそくに火をつけて、
昔は、こんなだったんだな、とか、
窓から、月を見たり。
谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」
たくさん線を引きながら、僕、二十数年前に、
読んだ本、今も、すぐ手の届くところにあって、
時々、開きますが、
今、丁度、開いて見たところ、
線を引いてある箇所を、
書き写しますと、
*******
「女」と「夜」は、今も昔も附き物である。
しかしながら現代の夜が太陽光線以上の
眩惑と光彩とを以て女の裸体を限りなく
照らし出すのに反して、古の夜は
神秘な暗黒の帳を以て、
垂れこめている女の姿をなおその上にも
包んだのである。
********
ちょっと書き写すだけでも、美しい文章ですね。
「恋愛及び色情」という、これは、昭和六年に、
「婦人公論」に載ったものみたいです。
僕が持ってる「陰翳礼讃」の文庫本は、
6つの随筆からなってます。
ウィキペディアを見ると。
*********
『陰翳礼讃』(いんえいらいさん)は、谷崎潤一郎の随筆。「経済往来」昭和8年12月号・9年1月号に掲載。
まだ電灯がなかった時代の今日と違った美の感覚を論じたもの。 こうした時代西洋では可能な限り部屋を明るくし、陰翳を消す事に執着したが、 日本ではむしろ陰翳を認め、それを利用する事で
陰翳の中でこそ生える芸術を作り上げたのであり、それこそが日本古来の芸術の特徴だと主張する。 こうした主張のもと、建築、照明、紙、食器、食べ物、化粧、能や歌舞伎 の衣装など、多岐にわたって陰翳の考察がなされている。
*******
と。
いつも読みたいものですが、今、また、読みたいですね。
なかぐなってきました。
本日も、素敵な一日でありますように。
美しい明日へ心をこめて歌っています。
洋司
石神井公園方面に向かったわけですが、
その電車、今、エアコンもオフで、そのぶん、
窓を開けていたり、
車内の照明も、昼間の明るい時間は、
消してあったり。
すごく自然な感じがしました。
駅構内も、照明は、半分ぐらいかな。
ちょっと、懐かしいような。
昔の感じ。
昨日の新聞の「天声人語」に、
一般家庭に家電の波が、
広がり始めた時代のことが、
書いてありました。
家電の電化程度が、
第1~第7ランクまであって、
ちょっと書き写しますと、
第7ランクは、電灯だけ。
第6は、ラジオがある。
第5は、トースター、電熱器
第4は、扇風機、炊飯器
第3は、電気洗濯機
第2は、電気冷蔵庫
第1ランクの家にはテレビも電気掃除機も。
(『キーワードで読む戦後史』岩波書店)
いまや「第1ランク」でないお宅を探すのは、
難しい。
云々。
このあいだ、停電になったとき、
真っ暗な中でも、ギター弾いて歌うたえるし、
歌って、すごいな、と。
ちょっと、ろうそくに火をつけて、
昔は、こんなだったんだな、とか、
窓から、月を見たり。
谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」
たくさん線を引きながら、僕、二十数年前に、
読んだ本、今も、すぐ手の届くところにあって、
時々、開きますが、
今、丁度、開いて見たところ、
線を引いてある箇所を、
書き写しますと、
*******
「女」と「夜」は、今も昔も附き物である。
しかしながら現代の夜が太陽光線以上の
眩惑と光彩とを以て女の裸体を限りなく
照らし出すのに反して、古の夜は
神秘な暗黒の帳を以て、
垂れこめている女の姿をなおその上にも
包んだのである。
********
ちょっと書き写すだけでも、美しい文章ですね。
「恋愛及び色情」という、これは、昭和六年に、
「婦人公論」に載ったものみたいです。
僕が持ってる「陰翳礼讃」の文庫本は、
6つの随筆からなってます。
ウィキペディアを見ると。
*********
『陰翳礼讃』(いんえいらいさん)は、谷崎潤一郎の随筆。「経済往来」昭和8年12月号・9年1月号に掲載。
まだ電灯がなかった時代の今日と違った美の感覚を論じたもの。 こうした時代西洋では可能な限り部屋を明るくし、陰翳を消す事に執着したが、 日本ではむしろ陰翳を認め、それを利用する事で
陰翳の中でこそ生える芸術を作り上げたのであり、それこそが日本古来の芸術の特徴だと主張する。 こうした主張のもと、建築、照明、紙、食器、食べ物、化粧、能や歌舞伎 の衣装など、多岐にわたって陰翳の考察がなされている。
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と。
いつも読みたいものですが、今、また、読みたいですね。
なかぐなってきました。
本日も、素敵な一日でありますように。
美しい明日へ心をこめて歌っています。
洋司