数年、奈良、明日香村へ、時々、万葉集の勉強会に、
行かせていただいていて、
そこに立って、季節ごとに感じられる、自然、
木々、草花、山の呼吸のような雲や、霞、
風、やわらかな日射し、月、それらの香り、
あの、「石走(いわばし)る垂水」の、明日香川の流れ、等、
皆、すでにずいぶん懐かしく感じられるようになり、
今ごろ、どんなだろう、などと、
まさに、「立ちても坐(い)ても」、思ったりなどすることです。
「万葉集~ココロ・ニ・マド・ヲ~」の製作チームの勉強会で、
初めて明日香村へ連れて行っていただいたときは、
ロケバスにで、歌に詠まれている場所を、あちこち。
天の香具山、畝傍、耳成の、明日香三山、
三輪山、甘樫丘、石舞台古墳、など、めぐり、飛鳥寺、
あの1400年、そこに座っていらっしゃる、飛鳥大仏も。
奈良に泊まって、
翌日に、それぞれ自由時間があって、
新薬師寺、興福寺、東大寺、など行き、
例の十二神将、阿修羅像、大仏など。
十二神将のことは、このあいだも書きましたが、
興福寺の阿修羅像と出会えたのも、嬉しいことでした。
次の機会には、個人的に、薬師寺にも行って、
上野で見た、日光月光菩薩像とも再会。
これも、嬉しく。
で、薬師寺に、蓮(はす)の花が、
たくさん咲いていて、とってもきれいで、
その花だけ、この世じゃないところに、
ある、みたいに見えたりなんかして、
たぶん、そのころ、
こんな歌を作りました。
こちら。
この曲は、碓井さんのデビューのときに、
碓井さんご自身がお母さんへの思いをつづった、
可憐で、きゅんとくる、
とっても素敵な歌詞になりました。
素晴しいんですよ。
碓井豊さん「ねぇ、ママ」を、
是非、聞いてみてくださいね。
こちら。
僕の書いたほうは、いい記念として、
あの蓮の花とともに、心にしまっています。
こんな感じでしたよ。
********
「蓮華(れんげ)」 作詞久保田洋司
この世のことをぜんぶ 忘れてしまいましょう
その手に指先に そっと触れた やさしい夜
追いかけて追いかけて 届かぬ寂しさが
ロータスの水辺で 一人ぼっち あなたを待っていた
暗がりに慣れたら 私たちは 裸の
夜行性の生き物 夢中で睦(むつ)み合う
感じる 感じるよ 生まれてくる前の二人
必ず 出逢えると 手を離した時の 遥かな切なさ
もう誰も住んでない 星を見上げながら
小さな声で 話せる距離が 近づいてく
息をしなきゃならない それでもいつまでも
こうしていたくなる 生きてるって 少しだけ不自由
背中の大きさに 戸惑うほど 一度は
あなたを翼ごと 抱(いだ)いてた気がする
感じる 感じるよ 引力を離れる二人
飛べない肉体を 慈(いつく)しみ合ってる 悲しい愛しさ
**********
洋司
行かせていただいていて、
そこに立って、季節ごとに感じられる、自然、
木々、草花、山の呼吸のような雲や、霞、
風、やわらかな日射し、月、それらの香り、
あの、「石走(いわばし)る垂水」の、明日香川の流れ、等、
皆、すでにずいぶん懐かしく感じられるようになり、
今ごろ、どんなだろう、などと、
まさに、「立ちても坐(い)ても」、思ったりなどすることです。
「万葉集~ココロ・ニ・マド・ヲ~」の製作チームの勉強会で、
初めて明日香村へ連れて行っていただいたときは、
ロケバスにで、歌に詠まれている場所を、あちこち。
天の香具山、畝傍、耳成の、明日香三山、
三輪山、甘樫丘、石舞台古墳、など、めぐり、飛鳥寺、
あの1400年、そこに座っていらっしゃる、飛鳥大仏も。
奈良に泊まって、
翌日に、それぞれ自由時間があって、
新薬師寺、興福寺、東大寺、など行き、
例の十二神将、阿修羅像、大仏など。
十二神将のことは、このあいだも書きましたが、
興福寺の阿修羅像と出会えたのも、嬉しいことでした。
次の機会には、個人的に、薬師寺にも行って、
上野で見た、日光月光菩薩像とも再会。
これも、嬉しく。
で、薬師寺に、蓮(はす)の花が、
たくさん咲いていて、とってもきれいで、
その花だけ、この世じゃないところに、
ある、みたいに見えたりなんかして、
たぶん、そのころ、
こんな歌を作りました。
こちら。
この曲は、碓井さんのデビューのときに、
碓井さんご自身がお母さんへの思いをつづった、
可憐で、きゅんとくる、
とっても素敵な歌詞になりました。
素晴しいんですよ。
碓井豊さん「ねぇ、ママ」を、
是非、聞いてみてくださいね。
こちら。
僕の書いたほうは、いい記念として、
あの蓮の花とともに、心にしまっています。
こんな感じでしたよ。
********
「蓮華(れんげ)」 作詞久保田洋司
この世のことをぜんぶ 忘れてしまいましょう
その手に指先に そっと触れた やさしい夜
追いかけて追いかけて 届かぬ寂しさが
ロータスの水辺で 一人ぼっち あなたを待っていた
暗がりに慣れたら 私たちは 裸の
夜行性の生き物 夢中で睦(むつ)み合う
感じる 感じるよ 生まれてくる前の二人
必ず 出逢えると 手を離した時の 遥かな切なさ
もう誰も住んでない 星を見上げながら
小さな声で 話せる距離が 近づいてく
息をしなきゃならない それでもいつまでも
こうしていたくなる 生きてるって 少しだけ不自由
背中の大きさに 戸惑うほど 一度は
あなたを翼ごと 抱(いだ)いてた気がする
感じる 感じるよ 引力を離れる二人
飛べない肉体を 慈(いつく)しみ合ってる 悲しい愛しさ
**********
洋司