今朝は、マイルス・デイビス。
「カインド・オブ・ブルー」を聞いて、
続けて、
「サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム」を、
かけているところ。
「カインド・オブ・ブルー」のレコードは、
1959年の録音ですが、
その時、録音機材の不調があったみたいで、
90年代ぐらいまで、A面は、ちょっとだけ、
ピッチが上がった状態に、なってたそうです。
1992年に、
マスターテープの、メインとサブが見つかって、
聞き比べて、わかった、と。
昔のレコードのA面は、メインのテープからの音で、
93年にCDになったものから、
サブのテープに切り替えられて、
回転数によるピッチの狂いは、修正された、と。
僕が、ずっと聞いてたのは、
ピッチの正しいCDだったんですが、
このあいだ、古いレコードを入手したので、
今朝などもかけてるのは、
メインのテープからの、
ちょっとだけピッチが高いほうです。
といっても、ほんとうに、ごくわずかな違いで、
普通に聞いていても、僕などには、
ピッチの違いは、わかりません。
ビートルズなんかだと、わざと
思いっきりピッチを上げたり下げたりしてますから、
これは、変だな、と思うぐらいのものも、
けっこうありますけどね。
例えば、中学生の頃、僕は、
「アクロス・ザ・ユニバース」なんか、ずっと、
「レット・イット・ビー」のアルバムで、聞いてたのが、
高校生になって、知り合った入船くんの家に遊びに行くと、
ちょっと珍しい「レアリティーズ」があって、
聞かせてくれて、
そこに入ってる別バージョンの「アクロス・ザ・ユニバース」は、
ものすごくピッチが上げてあって、
「これ、レコードプレイヤー、壊れてるんじゃない?」
などと言えば、
入船くんは、
「え? これが普通じゃろ(だろう)」と。
そこで、「レット・イット・ビー」のほうを、聞かせてあげたら、
「これ、遅すぎて変」と。
「レット・イット・ビー」のほうは、ちょっと下げてあって、
「レアリティーズ」のほうは、上げてあって、
だいぶ違うんです。
「サージェット・ペパーズ~」の、
「シーズ・リービング・ホーム」なんかも、
ステレオ盤とモノラル盤、だいぶ違いますし。
当時は、よく、
わざと、低めのピッチで録音して、
テープレコーダーの回転数を少し上げて、
元のピッチまで戻して再生して、
ロックンロールのノリを、良くしようとしていたみたいです。
あとは、わざとスローで再生して、サイケな感じを、
出そうとしたり。
だから、よく、「ストロベリー・フィールズ~」で、
ジョージ・マーティンが、
キーもテンポも違う二つのテイクを、
編集で、再生速度を調節していると、
奇跡的に、ぴったり合ったんだ、と言いますが、
あれは、はじめから計算してやってる可能性もありますね。
で、ジョンも言ってますが、あれは、
もっと良くなったはずだ、と。
僕は、「ストロベリー~」は、中学の頃、いわゆる「青盤」の、
一曲目として、聞いてましたから、
ずっしりとした、あのオリジナル・バージョンが、やっぱり、
一番好きです。
その次に好きだとしたら、ジョンが、ギターだけで、
歌ってる、シンプルな、バージョン。
ジョンとしては、ポールの「イエスタデー」みたいなのを、
自分でも、どうしても作りたかったみたい。
「イエスタデー」みたいな、ギターを弾いてますね。
美しさで言えば、「ストロベリー~」のほうが、
と、僕などは、感じてます。
英国的、といいますか、
特にジョンが育った家には、本がたくさんあって、
子供の頃に、ルイス・キャロルとか、
夢中で読んでたそうですし、
そういう匂いが感じられる気がして、好きです。
ジョンが、「ストロベリー~」を作ったのは、
スペインに、映画の撮影に行ってたころで、
1966年の10月の終わりごろ、と思われ、
ちょうど、僕が、この世に、生まれるかどうかのころなので、
僕には、また、ちがった個人的な思い入れも、あるんです。
「イエスタデー」は、ポールが、
夢で聞いた曲だそうですし、
人によっては、宇宙人が教えたとか、
未来から、タイムマシーンでとか。
僕などは、最初の、
「イエスタデー~」と歌うところが、
いつまでたっても、ちょっとだけ、字あまりに、
感じるんですが。
はじめの「イ」は、母音だから、
これは数えなくてもいい、みたいな、
それは、万葉集ですが。
こんな、話で、また長くなりました。
すっかり「サムデイ・マイ・プリンス~」も
終わってしまいました。
では。
洋司
「カインド・オブ・ブルー」を聞いて、
続けて、
「サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム」を、
かけているところ。
「カインド・オブ・ブルー」のレコードは、
1959年の録音ですが、
その時、録音機材の不調があったみたいで、
90年代ぐらいまで、A面は、ちょっとだけ、
ピッチが上がった状態に、なってたそうです。
1992年に、
マスターテープの、メインとサブが見つかって、
聞き比べて、わかった、と。
昔のレコードのA面は、メインのテープからの音で、
93年にCDになったものから、
サブのテープに切り替えられて、
回転数によるピッチの狂いは、修正された、と。
僕が、ずっと聞いてたのは、
ピッチの正しいCDだったんですが、
このあいだ、古いレコードを入手したので、
今朝などもかけてるのは、
メインのテープからの、
ちょっとだけピッチが高いほうです。
といっても、ほんとうに、ごくわずかな違いで、
普通に聞いていても、僕などには、
ピッチの違いは、わかりません。
ビートルズなんかだと、わざと
思いっきりピッチを上げたり下げたりしてますから、
これは、変だな、と思うぐらいのものも、
けっこうありますけどね。
例えば、中学生の頃、僕は、
「アクロス・ザ・ユニバース」なんか、ずっと、
「レット・イット・ビー」のアルバムで、聞いてたのが、
高校生になって、知り合った入船くんの家に遊びに行くと、
ちょっと珍しい「レアリティーズ」があって、
聞かせてくれて、
そこに入ってる別バージョンの「アクロス・ザ・ユニバース」は、
ものすごくピッチが上げてあって、
「これ、レコードプレイヤー、壊れてるんじゃない?」
などと言えば、
入船くんは、
「え? これが普通じゃろ(だろう)」と。
そこで、「レット・イット・ビー」のほうを、聞かせてあげたら、
「これ、遅すぎて変」と。
「レット・イット・ビー」のほうは、ちょっと下げてあって、
「レアリティーズ」のほうは、上げてあって、
だいぶ違うんです。
「サージェット・ペパーズ~」の、
「シーズ・リービング・ホーム」なんかも、
ステレオ盤とモノラル盤、だいぶ違いますし。
当時は、よく、
わざと、低めのピッチで録音して、
テープレコーダーの回転数を少し上げて、
元のピッチまで戻して再生して、
ロックンロールのノリを、良くしようとしていたみたいです。
あとは、わざとスローで再生して、サイケな感じを、
出そうとしたり。
だから、よく、「ストロベリー・フィールズ~」で、
ジョージ・マーティンが、
キーもテンポも違う二つのテイクを、
編集で、再生速度を調節していると、
奇跡的に、ぴったり合ったんだ、と言いますが、
あれは、はじめから計算してやってる可能性もありますね。
で、ジョンも言ってますが、あれは、
もっと良くなったはずだ、と。
僕は、「ストロベリー~」は、中学の頃、いわゆる「青盤」の、
一曲目として、聞いてましたから、
ずっしりとした、あのオリジナル・バージョンが、やっぱり、
一番好きです。
その次に好きだとしたら、ジョンが、ギターだけで、
歌ってる、シンプルな、バージョン。
ジョンとしては、ポールの「イエスタデー」みたいなのを、
自分でも、どうしても作りたかったみたい。
「イエスタデー」みたいな、ギターを弾いてますね。
美しさで言えば、「ストロベリー~」のほうが、
と、僕などは、感じてます。
英国的、といいますか、
特にジョンが育った家には、本がたくさんあって、
子供の頃に、ルイス・キャロルとか、
夢中で読んでたそうですし、
そういう匂いが感じられる気がして、好きです。
ジョンが、「ストロベリー~」を作ったのは、
スペインに、映画の撮影に行ってたころで、
1966年の10月の終わりごろ、と思われ、
ちょうど、僕が、この世に、生まれるかどうかのころなので、
僕には、また、ちがった個人的な思い入れも、あるんです。
「イエスタデー」は、ポールが、
夢で聞いた曲だそうですし、
人によっては、宇宙人が教えたとか、
未来から、タイムマシーンでとか。
僕などは、最初の、
「イエスタデー~」と歌うところが、
いつまでたっても、ちょっとだけ、字あまりに、
感じるんですが。
はじめの「イ」は、母音だから、
これは数えなくてもいい、みたいな、
それは、万葉集ですが。
こんな、話で、また長くなりました。
すっかり「サムデイ・マイ・プリンス~」も
終わってしまいました。
では。
洋司