夜、寝る前には、本を読んでいることが多いのであるが、
わりと、すぐ眠くなるほうなのである。

眠くなってきて、もう寝ることにしよう、と思うタイミングは、
幻聴、というと大げさなようであるけれど、
なにか、声が聞こえてくるときである。

思いがけない言葉や、歌なんかが、
聞こえてくる。

ま、その時点で、半分、寝ぼけているということである。

読んでいる本の内容を、勝手に違う展開に、
してしまったり、
カラフルな映像が展開したり、と、
半分どころか、ほとんど、すでに夢の中である。

夢見ましょう。

そういえば僕のだいぶ前のアルバムで、
「VOYAGE」っていうのがあって、
それを、パソコンに読み込ませると、
自動的に、出てくる曲のタイトルが、
「夢見なさい」っていう曲のところで、
「夢見ないさ」と、出てくる。
「さ」と「い」が、入れ替わっただけで、
会話みたいになって、面白い。

ま、これも、ミスであるから、
面白がってばかりもおれないのであるが。

他にも、「意味ないっす」っていう曲が、
「意識ないっす」と。

だいぶ、意識が遠のく。

前にも書いたかもしれないけど、
シューベルトなんか、「シュヘー゛ルト」だったかなんだったか、
読めない形に出てきたことがあって、
これも、言葉にならなかったのであった。

洋司