二十数年ぶりでお会いする、
なんてことがある年齢になったのである。

妙宣寺さんで、去年ライブを2回、
やらせていただいたわけであったが、
高校のときに、同じクラスだった女子なんか、
来てくれてて、高校卒業以来なので、
25年ぶりということかな。

さすがに、高校生と、四十代半ばでは、
だいぶ違うだろう、と普通は思うのであるが、
ちらと、挨拶しただけだったけれど、
高校のときと、ほとんど変わっていないように見えて、
すごいことであった。

よく見ると、だいぶ違うのかもしれないけれど、
そもそも、高校生のころだって、
よく見たことがないのである。

先日、ムーンライダーズの岡田さんに久々に、
お会いしたのであった。
かつて、岡田さんとレコーディングしてた時、
岡田さんが、四十代半ばでいらしたと思うが、
それから、二十年ほどたって、お会いした岡田さんが、
そのころと、まったく変わっておられないように見えて、
それも、岡田さんの普段の節制の賜物なのかもしれないけれども、
ならば、僕だって、あと二十年ぐらいは、
そうは、変わらない感じで、いられるのかもしれない。
六十数歳で、今の外見とほぼ同じ、ということが、
おきるのか。

二十数年ぶりでお会いした、サイズの松浦さんからは、
「若くなったんじゃない?」とか、言っていただいた。
松浦さんも、僕も、80年代半ば、
あんまり、若々しくないほうであり、
老けている若者の部類であり、
一緒にレコーディングしたときなど、
仮のユニット名が、なんだったか、
「ビワホウシーズ」とかなんとか、
当時抱いていた、
お年寄りっぽいイメージの名前だったのを、
覚えてるような気がする。

今なら、琵琶法師って、
若さ、勢い、力強さ、
というイメージを抱くのである。

松浦さんも、昔と比べて、
とても若々しく、見えたのであった。

洋司