昨日は、朝、万葉集の講座でした。

巻十に入り、まず、人麻呂歌集からの、
春の霞を歌った名歌、七首。

歌で、自分の感動を、人に伝える、
柿本人麻呂の、しっかりした技術。

場所、時間、現象などを、限定することで、
聞き手に具体的なイメージを呼び起こさせる。

まだ、暦が意識されていない時代の、
おおらかなしらべ。

いいお話を、たっぷり。

巻十というのは、万葉集二十巻のなかで、
最大の歌数。
歌が、大まかな分類で並んでいるだけという感じもあって、
例えば、
万葉集が好きで、巻一から読み続けてきた人も、
挫折するのは、このあたり、とか。

しばらくは、巻十で、
万葉集の中でも、どんな歌が、優れていて、
また、どんな平凡な歌も含まれているのか、
その辺に、出会えるのも、楽しみです。

洋司