2010年8月25日（水）

ギターケースなど抱えて歩いていて、
近所の方と道で会えば、
「ギター、なさるんですか？」と、
言っていただくことがあるのである。

ギターを持っていなければ、
「こんにちは」で、
通り過ぎるところである。

小学生の時、
少しだけ、サッカーをしたことがあり、
僕は、体格が良かったので、
ゴールキーパーであった。

体格が良くても、
運動神経は良くないので、
その配置は、顧問の先生のかけであった。

どこかにボールが当たってくれるだろう、
というような。
ま、そのかけは、はずれたのであったが。

ゴールキーパーは、
両ひざにサポーターをあてている。

小学生の僕には、
これが、かっこいいような気がして、
ひざに、サポーターをつけたまま、
学校から帰ったのであった。

すると、祖母が、
そのゴールキーパーを見て、
「どしたんにゃー、そのひざぁ？」
（どうしたんですか、そのひざは？）
と。

こっちは、かっこいいつもりであったが、
祖母には、ひざに怪我をして、
包帯でも巻いて帰ってきたように、
見えたようである。

これも、サポーターなどしていなければ、
ストーリーになんの腰もない、
いつもの夕方であり、
３０年近くたった今日、思い出すことなど、
なかったろう。

だから、もし、誰かが、
ちょっと、かっこつけたようなことを、
していた場合、
僕は、お、かっこいいねぇ、と、
言ってやれるような者でありたい、
と、思うことがあるのである。

小学生の時、同級生の後藤くんが、
かっこいいグリーンのシャツを着てきたことがあった。
あれは、とっても後藤くんに似合っていて、
かっこよかったのであったが、
その頃、僕は、
かっこいいねぇ、と言える器量のようなものが、
なかったのである。

もしも、また、どこかで後藤くんに会ったら、
あのシャツ、かっこよかったよ、と言おう。
ついでに、
借りた下敷きを、汚してしまったことを、
詫びよう。

少し素直に、なっていよう。
もっと強く、なっていよう。
今度君に、会える時までに、と、
ずいぶん前に、「grow」っていう歌に書いていて、
その歌を、たとえ、リハーサルで歌う時にでも、
なっていよう、と思うのである。

ちょっと長くなった。
そんなわけで、２８日はライブ。
新宿、ミノトール２でお待ちしています。

洋司