黄金バットが、
ハハハハと笑いながら登場するのは、
どうしてか、と前にもそんなことを、
書いたことがあるような気がする。

笑いながら登場するということに、
憧れというか、
尊敬というか、
心意気というのか、
とにかく、
なにか、自分でもちょっと、
やってみたいような、
なにかを感じるのである。

ニヤニヤしながら登場することは、
よくあるような気がするが、
ハハハハハハハハは、
たぶん、今まで、
僕は、やったことがない。

黄金の場合は、
あれは、誰もいない場所に、
登場する時も、
笑って出てくるのであろうか。

ならば、僕にも可能性があるのである。

この部屋に入るときに、
ハハハハハハと言えば、
それで少しは、
なにかを果たせたような気がする、
かもしれない。

慣れたら、
リハーサルのスタジオに、
さらに慣れたら、
楽屋に、
そうして、
いずれは、ステージに、
ハハハハハハハハと、
登場してみたい。

これは、そういう年頃、
ということかもしれない。

洋司