2月から少しずつ取り組んできた、自作の新作、
制作は佳境である。

珍しく、真冬の寒そうな歌も、作ってみた。
寒そうな、ということは反対に、
温かな場面があるのである。

馬には乗せてもらったことがある。
十数年前、熊本の青木さんを訪ねたとき、
青木さんが、阿蘇に連れて行ってくださり、
そこで、馬に。

背中に乗って、というのは、
もしかしたら、子供の頃に、父の背中という、
それ以来の、ことだったかもしれない。

馬になめられてはいかん、ということであったが、
僕のような、うまどし生まれは、たぶん、
さるどし生まれよりは、馬に親近感があるような気がするし、
生き物の背中、というのは、
生々しい、乗せていただいてる感が、ある。

馬車は、乗ったことないかな。

まして、トナカイのひく橇(そり)など、
一生、乗る機会は、なさそうである。

寒そうな歌、というのは、
その橇に乗って街へ急ぐ人物の、歌なのであった。

想像がつかぬ。

洋司