昨日も、夕方から辻睦詞さんとの、
スタジオリハーサル。

二人で、みっちりやりました。

昨日、辻くんが持ってきたのは、
1960年代のスネアドラム。

すごくかっこいい音がします。

とは言っても、僕がそれをいくらたたいてみても、
かっこいい音がするわけではなくて、
そこはやっぱり、辻くんの音なんだろうと思います。

10年ほど前に、
松本隆さんの作詞家30周年イベントで、
松本さんが、はっぴいえんどの曲を、
自ら、ドラムをたたかれましたが、
そのときのドラム、
別の人がたたいているときは、
それは、それなりの、
いい音で鳴ってるに違いなかったはずですが、
松本さんがたたかくと、
突然、70年代の音なんですね。
同じシンバルを、同じようにたたいてるはずなのに、
違う音なんです。

別の場面でも、
坂本龍一さんのイベントを見に行った時、
同じピアノを、別の人が弾いてるときは、
やはり、それなりに、すばらしい音だし、
プレイもよかったんですが、
それを、坂本さんが弾きだすと、
これが、全く別の音がして、
びっくりしたことでした。

リハーサルで録音した音を、
帰ってから、何回も聞きながら、
興奮冷めやらぬ朝が来るのでした。

洋司