昨日は、朝、万葉集の講座に。
今、巻九の挽歌を習ってます。
つまり、死んだ人への鎮魂の歌です。

すごく聞き応えのあるお話がたっぷりで、
感動でふるえるほどでした。

行路死人。
旅の途中で、行き倒れになった人。

律令による中央集権国家が確立。
奈良時代に、こういうものがあると、どうなるか。

民衆は、中央や国府のあるところへ、
公用で、強制的に集められる。

旅は大変過酷。
危険をともない、危険に遭遇すると、
最悪の状況に陥ることが少なくなかった。

旅費は片道だけの保障。
帰りは、食料もお金も体力も使い果たして、
倒れてしまう。

平城京を造った時、一番、行路死人が出たそう。

他にも、
一人の女性を巡る、男同士の戦いがあり、
女性は自分のせいだと思って自ら命を絶ち、
それを知った男たちも、後を追ってしまう、という、
悲しい伝説をもとにした歌。

何人かの歌人が、それを歌っていて、
その歌人の個性が見所。

巻九の編纂者の意図は、そこにもあったのではないか、と。

もっと、たくさん書きたいけれど、今回は、このあたりで。

昨日は、夕方から、
辻睦詞さんとの、スタジオリハーサルがあって、
辻くんの刻む、美しいブラシのリズムで、
ものすごく楽しんで、リハーサルができました。

辻くんは、ご自身の BBSで、
学生時代の文化祭バンドの練習の音楽室を思い出した、と。

辻くんも書いてますが、なんと、知り合って20年で、
初の、音合わせ。

感慨一入です。

これも、書きたいことがいっぱいですが、
今日は、長くなったので、このあたりで。

また、明日含めて、何回もリハーサルがあるので、
徐々に、この興奮を、お伝えで切れば、と。

辻くんの例の「ビート・イット」も出るか、という感じです。

洋司