上海は4日間だったので、
帰ってきても、日本の日常に、そんなに違和感はない。

ただ、むこうで、ずっと聞こえていた中国語のおしゃべりを、
すでに少し懐かしく思い出す感じである。

ニーハオと言うにも、はじめは緊張して、なかなか言えなかった。
シェーシェーも、だんだん言えるようになって、
ツァイチェンも、最後のほうで、言えるようになった。

テレビ番組のスタッフから、
「ウォットンチュニメン」と言ってほしいと言われ、
カメラに向かって、身を乗り出すようにして、言った。

「待ってるぜ」みたいな意味だそうである。

発音や動きが、おかしかったせいもあろうと思うが、
中国のスタッフの皆さんが、笑ってくださり、
楽しかった。

中国の若いスタッフの皆さんと、
通訳の方を通して少しだけ話せた。

よく似ているところや、違うところ、
僕などは、ついつい、万葉よりで、聞いてしまうのであるが、
万葉時代、中国から受けた、最先端の文化の様々な影響が、
今でも、日本人には、どこかに残っているという感じを、
面白いと思っているところである。

洋司