昨日、ついに筑波山に行ってきたのであった。

朝、天気予報を見、自分のスケジュールを見、
「行くなら、今日である」、と思い立って、すぐ出かけた。

つくば駅から乗ったバスが着いた筑波山口から、
筑波神社まで、山道をちょっと歩いていると、
「月水石神社」というとっても古そうな神社があった。
イワナビヒメが祭られていると。
月水石、という名前に惹かれる。

筑波神社の脇からケーブルカーで山頂駅。

男体山、女体山それぞれを歩き回った。

万葉集の講座で、最近、筑波山のことを教わったばかりなので、
その場にいるだけで、嬉しいのであった。

男体山はごつごつと険しく、
女体山はなだらかであった。

男体山を分け入ると、「御海(みうみ)」という泉がある。
断崖をロープをつたって降りた。
徳一上人が発見し、親鸞上人が飢餓済度に用いた霊水。
万病に効くとか。
飲んでみた。
冷たく澄んでいた。

立身石という巨岩も。
十三歳の間宮林蔵が、その場で立身出世を祈願したそう。

岩の下のほうに続く、細い山道をさらに分け入り、
山で修行する人がこもるような、岩穴などいくつか見た。

男体山の山頂へ登った後、女体山。
こちらは、あまり分け入らなかった。

男体山より、少しだけ高い山頂の岩の上から、
関東平野が、ぐるりと見わたせる。
すごい眺めである。

雲一つない晴天であったが、
遠くは霞んでいて、霞ヶ浦、東京のビル群、富士山などは、
見えなかった。

これからは、雨の季節、夏は暑かろう。

まずは、良い時期に登れて、嬉しいことであった。

今度は、空気も澄み切った、どこまでも遠くまで見える時期に、
行ってみたい。

洋司