昨晩7時ごろか、用があり、ちらと外に出てみたところ、
細い月のすぐ上に、キラキラ光る金星が見えて、
とってもきれいであった。

細い月も、アース・シャインいわゆる地球照で、
全体が、丸く、うっすら見えた。
太陽に照らされた地球の光が月に届いて、
それがまた、地球にもどってきたところである。

その時、その場に、僕一人だったのであるから、
僕だけが、その月やら星やらを、
見たような気持ちになっていたのであるが、
今、あらためて思えば、そんなはずもないのである。
それが、不思議なような気がする。

若い頃などは、月やら星やらを見るのさえ、
恥ずかしい気がしたものであるが、
今は、振り返ってでも、それらを、見ている時がある。

もう少しすると、今度は、火星が月の近くに見えるらしい。

火星から見た、地球と月の画像を見たことがあるが、
ちょっと、望遠が入っているのか、地球らしいものが、
ぼやけて写っている感じ。

金星みたいな感じで、キラっていう地球を、
見てみたいような気がする。

火星の衛星、フォボスとダイモスは、
だいぶ小さいみたいであるが、
それらと並んで、キラっていう地球を、見てみたいような、
気がする。

人が、地球から、別の星に移っていこうとする時、
やがて空に、この星をもう、見つけることができなくなる、と。

アース・シャインは、The東南西北の「バイバイ葛藤のアンビバレンス」に。
いつか人は夜空にこの星をもう、見つけることもできなくなる、は、
久保田洋司の「ゆめゆめ」に。
太陽、月、星は、「フレアが揺れている」。
火星は、「火星探査とオレンジゼリー」。

恥ずかしいどころか、だいぶ、使わせていただいているのであった。

洋司