「いつまでも、こうしていたいのだ」
と鳴いているカエルについて、
前に書いたことがある。

2010年1月15日(金)に、こうある。

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伊保麻呂の歌、

我が畳 三重の川原の 磯の裏に
かくしもがもと 鳴くかはづかも

カエルが、「かくしもがも」と鳴いていると。

「かく」は、このように。
「し」は、強意の助詞、ずっと、絶対に。
「もがも」は、希望。このままでいたい、こうしていたい。

続ければ、
「このように、ずっと、こうしていたい」みたいなことである

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1月24日には、
ずっとこうしていたいと鳴くのに、「カエル(帰る)」とは、
泣けてくる、みたいなことを、書いている。

今、ジョギングに出ていると、
近くの小さな田んぼあたりから、
カエルの鳴き声が、盛大に聞こえてくるのであった。

それと一緒に、「ジー」という虫のような声もする。
本当に、そこに、じーっとして、鳴いている感じである。

冬は、雪の降る音が、
春は、花開く音が、聞こえそうなくらい静かなときであったが、
これからは、どんどん、にぎやかになるのであった。

洋司