外苑前駅から、スタジオを目指して歩いていたのであった。
このあいだの雨の日のことである。
歩きながら、
まだ、ちょっと早いし、
日本青年館のところにある喫茶店でコーヒーでも、
と思っていたところであった。
ケーキ、
しばらく食べていないなぁ、
こうなったら、食べちゃおうかなぁ、など、
半年ほどのダイエットも続いているので、
たまには、と甘い考えを、考え中なのであった。
その信号のところで、
若そうな長身の男が、ちょっと年上の女の人に、
道を尋ねている場面に遭遇したのであった。
女の人は、駅のほうを指差している。
長身の男、同じ事務所の作曲家の方であった。
や、これから、スタジオ?
えぇ、歩いて来ることが、あまりないんで、道に迷っちゃって。
じゃ、一緒に行きましょう。
その方、もう少しで、スタジオとは逆方向に、
歩いて行かれるところであった。
僕は、ケーキを食べずにすんだのであった。
危ないところであった。
洋司
このあいだの雨の日のことである。
歩きながら、
まだ、ちょっと早いし、
日本青年館のところにある喫茶店でコーヒーでも、
と思っていたところであった。
ケーキ、
しばらく食べていないなぁ、
こうなったら、食べちゃおうかなぁ、など、
半年ほどのダイエットも続いているので、
たまには、と甘い考えを、考え中なのであった。
その信号のところで、
若そうな長身の男が、ちょっと年上の女の人に、
道を尋ねている場面に遭遇したのであった。
女の人は、駅のほうを指差している。
長身の男、同じ事務所の作曲家の方であった。
や、これから、スタジオ?
えぇ、歩いて来ることが、あまりないんで、道に迷っちゃって。
じゃ、一緒に行きましょう。
その方、もう少しで、スタジオとは逆方向に、
歩いて行かれるところであった。
僕は、ケーキを食べずにすんだのであった。
危ないところであった。
洋司