実家のあるあたりは、尾道といっても、
東のはずれで、映画などに出てくる、
いわゆる坂の云々というところではないのである。

実家は、ちょっとだけ坂を上ったところにあり、
この近所はだいたい坂道にそって、
家々が続いているのであるから、
坂の云々と、いえなくもないはずであるが、
映画のシーンみたいな風情は、たぶん、
ないのである。

で、前にも書いたことがあるが、
坂に慣れていたせいで、
自分の家が坂の上にあることを、
うっかり忘れるようなことである。

ちょうど、ガリヴァーが、巨人の国から、
イギリスに帰ったときに、
すべてのものが、
とっても小さく見えてしまったような感じか。
ちょっと違うか。

ガリヴァー、少し読み進んだ。
空に浮かぶ街、ラピュータに行き、
おりてきた。

このあと、日本にも行くようである。

さ、本日もがんばろう。

洋司