僕の場合、
アコースティックのライブで使用しているグレッチに張っている弦は、
1弦の太さが、「.012」インチのセットなのである。

エレキギターの時は、「.010」なので、
比べると、アコースティックは、だいぶ太くて、
そのぶんテンションも強いのである。

それほど、力を入れていないつもりでも、
リハーサルなどで、あまり長時間、弾き続けていると、
押さえるほうの左の手には、それなりに、負担がかかっている。

無理な練習で、関節などを痛めるということは、
あるので、演奏家は皆、気をつけていることである。

僕など、練習とはいえ、上手く弾けると、
いくらか気分も盛り上がって、調子に乗って弾くし、
下手だと、力んで練習を繰り返し、
どっちにしても、思った以上に、力が入っていることが、
あるのである。

本番の時は、意識して力を抜いている。
その意識も、後半になると、途切れて、
意識の外で、やっていることも多いかもしれない。

盛り上がってくれば、これはもう、練習の時とは、
比べられないほどに、ハイであるし、
どこかでは、異常なほどに冷静ではあるものの、
そう思っているということは、
それはもう、普通ではないのである。

普通の精神状態では、なかなか、
三十曲近くも、歌っていられないような気もする。

だから、よけいに、楽しいのであろうと思う。

緊張もするけれども、楽しみである。

一日ずつ、ライブが近づいてきているが、
思いっきりやろうと思っている。

洋司