ほとんどの日は、一日のほとんどを、
詞を書いて過ごしているのである。
今も、その途中である。

このごろは、その次に、29日のライブに向けての、
準備、昨日は30曲ほど、歌ってみた。

来年のライブで取り組む曲も、
少しずつ、準備している。
未発表曲の復元みたいなことを、している。
録音して、大池くんと清水くんに、聞いてもらう。
このレコーディングは、ごくラフなものであるが、
ざっくりギターを弾き、
ほぼライブ状態の、
歌も楽しい。
ファンキーモンキーベイビー。

松田優作のインタビューの載っている雑誌を、
机の上、すぐ取れるところに置いてあるので、
時々、ぱらぱら、めくって読む。

角度、という言葉が印象に残る。
芝居や、映画作りに取り組む、切り込む、
新しい角度を見つけたい、と。

「斜めに射す光の、小石が角度測る」って、
二十数年前、朝の風景を、歌詞に書いたら、
ディレクターが、
「はじめ、なんのことか、よくわからなかったよ」、
と。

分度器が云々と、
その頃のインタビューで、僕も時々、言っていた気がする。
なぜ、分度器なのか、脈略は、なかったのであるが。

松田優作の角度も、80年代のインタビューであるから、
その頃は、なにか、角度が流行っていたのかもしれない。

僕の場合は、なにかの影響で分度器などと言ったつもりは、
なくて、そういう物を話題にできることを、単に楽しんでいた、
と思う。

当時の、ステージの照明のデザインをしてくださった方と、
今も、時々お会いする。
あのときの、斜めに射す光、こだわったんだよね、と、
あの歌の、光のことを、今でも、話してくださる。

よし、今日は、角度でいこう。

洋司