昨日も、朝から晩まで、はちまきをねじっていたところであった。
途中、「万葉集~ココロ・ニ・マド・ヲ~」の収録で、
スタジオに行き、また、美しい、春の野の映像に、見惚れ、
何回か、引っかかりながら、朗読をし、お先に失礼をしたのであるが、
その時に、「良いお年を」とのご挨拶。
もう、そんな時期である。
急いで帰って、またまた、ねじったことである。

作っている最中と、出来上がってからと、どっちが楽しいか、
といえば、これは、断然、作っている最中だと思う。

何度も何度も、繰り返し、臨むのである。
レコーディングの時も、ギターが上手く弾けなくて、
100回以上、同じことをするなど、
誇張ではなく、よくあるのである。
テイク数が、波形に記録されているので、わかる。
その間、興奮し、体から湯気など出しながらやっている。
1回で済めば、それにこしたことはないのであるが、
回数を重ねる、という楽しみも、実はあるのである。
その楽しみのために、楽しむということが、あってしまう。

で、完成したものを、気に入って、
何回も聞くとしても、100回も連続して聞けるかどうか、
ちょっと、わからない。

そんなようなことで、制作中の楽しみは、
体の中に虹があるみたいな、感じである。

それが発表されて、皆さんに聞いていただく、というのは、
これは、喜びである。

こっちは、体の外に虹、という感じ。

どちらにしろ、ありがたく。

洋司