ドーレーミーファーソーファーミーレードー、
っていう音階で、
マメ・マメ・マメ・マメ・マメ・マメ・マメ・マエ・マメー、
っていうのである。

これは、上京してすぐに通った、
ボーカルレッスンで、教わった。

ドーレーミーファー~の次は、
レーミーファーソー~の音階なのである。
その次は、ご想像通り、
ミーファーソーラーと、ずっと続き、
だいぶ、マメなのである。

発声と共に、口の動きもしっかり訓練しようという、
レッスンの一つ。

これは、今でも、やっている。

マメ。
マ、というのは、発声と共に、
閉じていた口を開くときに、発せられる音であるが、
パ、もそのようなもので、もうちょっと、ためた息を押し出す感じ、
バ、は、パに似ているが、口先への力の入れ具合がパよりゆるいか。

今、声に出しながら、これらの違いを、味わっているところであるが、
マとパを、同時に発音できないか、と試してみた。

出来ない。

昔、映画「ブッシュマン」に出ていたニカウさんが、
カ行の発音をするときに、
舌先を弾くような音と共に発声するのを、テレビで見た時、
不思議だなぁと思いながら、真似てみると、出来たのであった。

万葉時代には、日本語も、今より母音の数が、多かったというから、
例えば、ズとヅでも、発音が違ったとか。

高知だかどこかでは、その違いがまだ、残っているとか。

しかし、朝から、マとパを同時に発声しようとしている、
この姿。

いと、あはれ。

洋司