松田優作の走る演技は、
日本一美しい、とか、
とっても速く走っているように見せる、とか。

いよいよ明日、
「SOUL RED 松田優作」公開にあたり、
僕も、ジョギングを、
美しく、と思うのであるが、
しかし、
夜な夜な、ジョギングする者が、
犯人を追う、
ジーパン刑事みたいに走っていては、
下手をすると、
そっちが悪者である。

そう見えないように、わざと、ゆるゆる走っている、
わけでは、けっしてない、けれど。

今週はじめあたり、
日本各地、だいぶ冷え込んで、
紅葉に雪という写真も、
新聞で見たが、

まだまだ、
ジョギングに出るぶんには、
まったく、寒さは感じないのであった。

サウナスーツの下は、
長そでのアンダーウェアーである。

帰ったときには、汗だくで、
そのまま、腹筋等の運動をし、
頭から湯気が立つほどである。

これが、あと1~2ヶ月もすれば、
出ようと、ドアを開けるも、
すぐ、引っ込みたくなるような、
本当の、寒い日がくるのである。

白い息を、ゴジラの炎みたいに吐きながら、
走る、その季節を、
今は、まだ、ちょっと懐かしく、
感じたりしている。

「君の唇 白い息さえ 僕を揺さ振るのさ」って
白い息といえば、
KinKiKidsへ書かせていただいたあの歌、好きである。
「片思いのセーターの胸元 ほころびやすい
どんなふうにつくろえばいいのさ 君がいる目の前」

「去年の冬は雪が積もった
都市の機能は脆弱だった だから・・・」

これ、「駅までは同じ帰り道」っていう歌で、
駅からは、別々なんであるが、
雪が降って、首都圏の脆弱な交通機関がストップすれば、
もしかしたら、という、
セーター、ほころんだままの心なのである。

胸温まったところで、
羊のような白いセーターを着たくなった。
水羊。

洋司