「BLUES1927-1946」を、
昨日も聞いて、楽しいんでいたところである。

歌詞、対訳がついているのが、ありがたい。

ずいぶん前にも、このCDのことは、書いたと思うが、
1920年代音源も嬉しいし、
ギターや歌などの、演奏も楽しいのであるが、
僕としては、なんといっても、歌詞が好きである。

短い言葉数で、韻を踏んで、
あるいは、即興で歌われていくのであろうが、
上手い。

1920年代の、アメリカ南部、
その頃にはすでに、ずいぶん面白いことを歌える、
いわゆるブルース・シンガーが、たくさんいたわけである。

ロバート・ジョンソンになると、1930年代中盤だから、
だいぶ、新しい感じがする。
それまでの、いろんな歌の影響を受けて、
歌を作っているのが、わかる。

大衆の酒場などで、歌われるのであるから、
面白い歌を歌って、どんなお客さんでも、
喜ばせなくては、ならない。

競うように、面白い歌が、作られたのであろうと思う。

シンプルじゃなきゃ、わからないだろうし、
だからといって、浅いものでは、ダメである。

「警官が歩いてきても俺は逃げなかった」

という一行で、この歌の主人公が、
どうなったか、わからせるのである。
すごい。

この歌も、あらぬ疑いで、牢に入れられたことより、
失恋したことが苦しくて、胸が張り裂けそうなのである。

じっと、聞いていられないが、
だからといって、
うろうろしたりしないで、
じっくり聞いていたい。

こちら、そのことで胸いっぱいである。

洋司