昨夜は、台風の影響で、
遅くなっても、外を風が吹いていて、
なにか、車が通り過ぎているような音であった。

深夜、1時とか2時で、
普段なら、ほとんど車は通らない時間帯。

普通車というより、大型のダンプとか、バスが、
通り過ぎるような、台風の風の音が、
ずっと、聞こえていたのであった。

今の車は、エンジン音が、あまり聞こえない。
サーっというのが車の音。
これは、アスファルトとタイヤの摩擦の音と、
車体が風を切る音であろうか。

電気自動車になると、さらに静かになるので、
危険、ということで、エンジン音に似せた音を、
鳴らすことになるらしい。
そのことは、ずいぶん前にも、ここに書いた気がする。

日曜朝の6時25分からの「アジア語楽紀行」、
今は、ベトナム語をやっている。

ベトナムの活気ある町の様子が、映し出されるのであるが、
すごく懐かしい感じがしたのは、
車や舟などのエンジン音。

ブルン、トントントントン、とかいって、
ブーン、と通り過ぎる。

僕も、子供の頃は、
こういうエンジン音を、聞いてたなぁ、と思う。

ベトナムの言葉が、また、さっぱりわからないが、
それを、ぺらぺらしゃべっている、
テレビの中の、ベトナムの人たちが、
とっても不思議である。

ちょっと、タイ語に似てる感じもある。
タイには、行ったことがあるので、
似てるなぁ、ということだけ、わかる。

水上のマーケット。
川にびっしり、モーターをつけた舟が、集まって、
果物やら、壷やら、いろんなものを、売っている。

「スイカおいくら?」
「1万」
「こんな大きいスイカが1万で買えちゃいました」
などと、字幕が出る。
通貨の名前は忘れたが、
スイカに1万というのは、
円の感覚だと、びっくりするし、
算数の感覚だと、計算できなくなりそうで、
僕のことであるが、心配になる。

今、朝の8時半で、
外では、時々、普通車か、小型車ぐらいの車が、
通り過ぎるような、サーという音がする。

もう、台風は、過ぎたので、
これは、車の音なのである。

昨日読んだ、源氏物語の場面では、
車といえば、牛車であったが。

洋司