こ き く くる くれ こ(よ)

カ行変格活用を言いながら、
目が覚めたことであった。

高校の時に買ってもらった、
古語辞典を、時々めくる。

付録にはずいぶんいろんな情報が載っていて、
とっても面白いのである。

服装、建築、能面、楽器、
船、乗輿、武具、仏具、
いろんなものの、図も楽しい。

天皇や源氏、平氏などの系図もある。

月齢表、方位、時刻、二十四節季表、紋所、文様、
干支の組み合わせ方、年表、季語、枕詞、序詞、
縁語、掛詞など、
見たいところがいっぱいある。

ライブのタイトルなど考える時に、
この付録を見ることも多い。

季語のところなど、僕が鉛筆で引いた線が、
たくさんある。
三冬(十月・十一月・十二月を通して季語となるもの)を見ると、
薄氷(うすらひ)、鐘冴ゆる、蕎麦湯、など、
とくに、力いっぱい線を引いているから、
これらを、タイトルにしたかった時があったのかもしれない。

大阪のライブの時には、
難波にかかる枕詞「おしてるや」を、
ここから見つけた。
「おしてるや」はシリーズになって、3ぐらいまであったか。

話は辞書に戻って、
和歌、俳句、川柳、なども載っている。
ふと見れば、
「雨やどりちょっちょっと出てはぬれてみる」

いろいろとツボで、
つい、時を忘れてしまうのであった。

洋司