「なんじゃあこりゃあ」と、ジーパン刑事。
1974年のこと。

僕で言わせていただくと、
小学2年生か。

「太陽にほえろ」は、毎週見ていたので、
リアルタイムで、
「なんじゃあこりゃあ」に遭遇したのであった。

有名なシーンになると、
ストーリーより先に、そのシーンを知ってしまい、
そうなると、どうしたって、楽しみは半減する。

僕は、これをリアルタイムで見ることができたのは、
大変幸せであったと思うのである。

そこまで、ずっと、
ジーパン刑事、かっこいい、と思って見ていて、
僕も大きくなったら、半ズボンじゃなくて、
ジーパンをはきたい、と思うわけであるし、
ああいう感じの、おにいさんになることに、
憧れもあったのであったが、
それが、
ある時、その日は、
白いジージャンとジーパンで出てきて、
なんか、いつものジーパンじゃないなぁ、と、
思っていたら、
あの展開であった。

撃たれても、元気そうであるから、
もう出てこなくなるとは、
思わなかったのであったが、
それがわかったときには、
大変寂しかったのであった。

しばらくして、1979年、
僕で言わせていただくと、
中学一年か。

「探偵物語」は、嬉しかった。

僕も、あんなおにいさんになりたかったのであったが、
どうしたことか、身長もあまり伸びなかったし、
細面の松田優作みたいな顔には、ならなかったのであった。

毎日、4キログラムのエレキギターをわざわざ抱えて、
一人コンサートをしていたから、だと思っている。

松田優作で、「内心」もないのであるが。

洋司