昨日の万葉集の講座も大変に面白くて、
眉上がることであった。

聖武天皇の皇后、光明は民間の出。
そのころ、皇后になるのは、皇族に限る、
ということになっていたそうであるが、
光明が皇后になるにあたって、
前例を探せば、仁徳天皇の皇后、磐姫が。

古事記では、磐姫、なかなかに激しい人のようであるが、
万葉集には磐姫の歌として、しおらしいものが。

光明が嫁ぐ時に、民間の出の磐姫のイメージを、
作り直したという推測も成り立つと。

政治的意図。

万葉集巻一、二は、そういうものでもあるそう。

講座では、十年前、巻一、二を、
三年かけて、やられたと。
楽しかっただろうなぁ。

昨日で、
四季分類の歌が続いた巻八が終わり、
巻九に入った。

巻九は、全二十巻のなかで、
唯一、雑歌、相聞、挽歌の三大部立がそろっていて、
それ以外の部立は、存在しない、と。

構成的に、巻一、二のようなものを作ろうとしたのか。
巻九は、それなりの意図があったはず、と。

面白くなりそうである。

ざっと、目を通してみると、
山、川、海、と旅をしていくような。

楽しみである。

「万葉集~ココロ・ニ・マド・ヲ~」
巻一の四、
勇ましい歌が、更新されている。
久々に僕の担当。
見てみてください。

街では、街路樹に、イルミネーションを、
取り付ける作業がされていた。

街に愛の歌、流れはじめたら、
人々は、寄り添い合う、
の、季節がくるなぁ。

洋司