カラマーゾフ、ようやく4巻が終わるところ。

はやく読みすすみたいが、
じっくり読みたい。

ま、読むのは遅いので、
自然と、じっくりになっているのであった。

長いのを読んでいると、
最初のほうに出てきた、ちょっとしたことなど、
忘れてしまう。

でも、なんとか思い出しながら、
忘れないようにしながら、
いるのは、楽しいような苦しいような。

長編小説では、たまに、
作者自身も、うっかりすることがあるそうで、
檀一雄だったか、
前に死んだはずの人物を、登場させてしまって、
死んだというのは、噂話だった、ということに、
してしまったのだ、などと、何かに、書いていたのを、
読んだことがある。

カラマーゾフはエピローグ別巻という、5巻がある。
それで、読み終える。

長編の、この、苦しい感じに、
もうちょっと、はまっていたいというような、
別れがたい、というような、気分が、ある。

これも秋だからであろうか。

洋司