先日、駅でばったり、
The東南西北のコンサートで、
照明をやっていただいていた方に、
お会いしたのである。

10年ほど前にも、何度か、
道でばったり、ということがあり、
不思議な気がするのである。

一口に照明といっても、
ステージ全体の、照明デザインから、
コンピューターでの制御、細かいセッティング、
本番でのスイッチング等、
技術と芸術の粋である。

その日は、ある大御所グループの、
ツアーに向かわれる最中と。

もう20年来、レギュラーで照明を担当され、
共に旅をされている。

The東南西北も、よく全国、あちこちおじゃました。

飛行機、新幹線、電車、汽車、船、車。

旅も、仕事の一つであったし、
時には、自分が今どこにいるのやら、
と、失念するようなこともあったものである。

数日前、いとこから電話がかかってきて、
たまには、旅でも、と言われて、
なにやら胸躍るというか、
小胸、小躍るというか、
かつての旅人の踵あたりが、
数ミリ動いた。

洋司