昨日の雨から、今朝は気持ちの良い晴れ。

「日めくり万葉集」の前に、
「忘文」という番組を見る。
5:45~フジテレビ。

稲垣吾郎さんが、
ある人からある人への
手紙を読む、番組である。

これ、前にも見たことがあって、
いいな、と思い、ちょっと早めに起きたときには、
見ることに。
絵本も読んでくれる。
今朝の「おこだでませんように」、よかった。

僕は、このところは、カラマーゾフやっと三巻。
ちょっとずつ読んでいても、
毎日だと、やはり影響受ける。

二巻の途中で、
こんな台詞が出てくる。

「なにしろこの十九世紀においては、
何もかもが細かい単位に分かれてしまい、
すべての人が自分の穴に閉じこもり、
他人から遠ざかり、(中略)
ついには自分から人々に背を向け、
自分から人々を遠ざける結果に(後略)」

もちろん、作者の意見というより、
この小説の登場人物の考えなのであるが、
では、その前の十八世紀が、
そうじゃなかったのか、といえば、
僕などには、わからないけれども、
十八世紀の人は、それなりに、
孤立、孤独を感じたのであろうし、
二十世紀も、今二十一世紀も、
同じような気がする。

インターネットがあっても、
むしろ、この台詞は、今に近いようにすら、
感じる。

ドストエフスキーを読んで、
いきなり、もっさり髭が生えてくるわけではないけれど、
ちょっと、難しそうな顔して、椅子に座りっぱなしみたいな。

そんなぐらいの影響。

他には、丸谷才一の「文章読本」。
これ、時々読みたくなるので、何回目か。
ずいぶん前、始めて読んだときは、
ちょっとでも、作文が上手くなるかも、と思って。
しかし、もう、そんな近道など、ないのであって、
本にあるとおり、日々、名文に触れるしか。

なんだか長くなって、これ書いてるあいだに、
朝は、昼になってしまいそうである。

洋司