夏の間は、万葉集の講座は、お休みであったが、
来週から、再開される。

これが、楽しみである。

夏休み開けて、二学期、
久々に、クラスのみんなに会う、
という感覚は、
僕の場合は、高校生までで、
丁度、25年前である。

高校の時は、
クラスに、それほど仲の良い友達が、
いたわけでもないので、
なんということもないはずであるが、
それでも、多少は、新鮮な気持ちで、
教室に入れたような、
どこか恥ずかしいような気持ちを、
覚えている。

思い出しても、自意識以外のなにものでも、
ないような気もする。
特に、嬉しいとか、楽しい感じは、
よみがえらない。

来週再開される講座、
友達、など、
もったいないことである。
教室の皆さんは、僕より、
20歳ぐらいは年上の皆さんであるし、
挨拶以外、ほとんど話すこともない。

もちろん、皆さんのお元気な姿を見られれば、
嬉しいに、ちがいはない。

そういう場に、出かけられること、
そこで、先生のお話を聞けて、
万葉集の歌や、遠い作者の様子や、
なにか、そういうことに、出会えるのが、
楽しみで、それでも、
久々の、なにかしらの、自意識を、
確認できるかもしれないのであった。

洋司