明日は、いよいよファンクラブの「集い」なのである。

昨日は、夕方からスタジオに入り、リハーサル。

深夜まで、あまりがんばり過ぎないように、
二回しと、さらに、何箇所か、確認しながら、
一通り、さらう。

だいぶ、力も抜けてきた。

リハから戻り、ジョギングに出れば、
僕の100メートルほど前を、若者が走っている。
これは、追いつけそうだ、と、
つっ走ってみた。

若者が、通過した後で、こちらが、
信号にかかることが、二度ほどあり、
追いついたかと思うと、
距離を開けられる。

僕と同じところで、折り返した若者と、
すれ違う。

復路で、必ず、追いつけると、
思ったが、若者は、
スパートをかけた。

さらに、またこちら、間が悪く、
信号にかかってしまう。

そこからは、ゆるい上り坂。
だいぶ、バテている。

青になり、やっと上り切れば、
そこから見える真っ直ぐな道の、
ずっと先を、若者は、
ウサギのように、
しなやかに走っているのであった。

さすがに、追いつけない。
しかし、一人だと、こうも一生懸命に、
走っていないよなぁ。

深夜、束の間のレース、
楽しんだことであった。

洋司