夕方になると、いつも鳴いている鹿が、
今日は鳴かないなぁ。
もう、寝てしまったんだろうなぁ。
ということを詠った歌が、
万葉集、巻八の1152にある。
「万葉集~ココロ・ニ・マド・ヲ~」でも、お聞きいただける。
こちら
秋の歌の、名歌中の名歌、とも言われる。
いつもは、共寝をする相手を求めて、鳴く鹿が、
今日は、相手が見つかったんだなぁ、と、
思ったりもできる。
自然や動物たちへの、やさしさや愛情にあふれたような、
ほっとするような歌である。
今は、高層ビルディングやら、高速道路やら、
ジェット機やら、インターネットやら、様々なもののなかに、
僕らは暮らしているから、
この歌の感じは、ちょっと遠いものである。
けれども、こんなところに、何か書こうとすると、
今も、蝉の声に耳をすまそうとしたり、
先日聞いた、波の音を思い出そうとしたり、
ふっと、空が曇り、雨が落ちてくると、その音に、
胸が騒いでしまったり、
夜、走る時に聞く、いろんな虫の声に心寄せたりする。
今は、いままでで、一番、自然が好きなような気がするのである。
洋司
今日は鳴かないなぁ。
もう、寝てしまったんだろうなぁ。
ということを詠った歌が、
万葉集、巻八の1152にある。
「万葉集~ココロ・ニ・マド・ヲ~」でも、お聞きいただける。
こちら
秋の歌の、名歌中の名歌、とも言われる。
いつもは、共寝をする相手を求めて、鳴く鹿が、
今日は、相手が見つかったんだなぁ、と、
思ったりもできる。
自然や動物たちへの、やさしさや愛情にあふれたような、
ほっとするような歌である。
今は、高層ビルディングやら、高速道路やら、
ジェット機やら、インターネットやら、様々なもののなかに、
僕らは暮らしているから、
この歌の感じは、ちょっと遠いものである。
けれども、こんなところに、何か書こうとすると、
今も、蝉の声に耳をすまそうとしたり、
先日聞いた、波の音を思い出そうとしたり、
ふっと、空が曇り、雨が落ちてくると、その音に、
胸が騒いでしまったり、
夜、走る時に聞く、いろんな虫の声に心寄せたりする。
今は、いままでで、一番、自然が好きなような気がするのである。
洋司