今朝も、「日めくり万葉集」を見たところなので、
気持ちは、だいぶ古なのであるが、
このところ、万葉集のことばかり書いているような気がするので、
今日は、やめておこう、と思っているところである。

別のことを、考えようとして、
明け方まで降っていた雨も、今は上がり、
と、書いてはみたが、
先が、まったく続かないのであった。

話題がないときに、
お天気のお話をするのは、
そのあと、よけいに、
話が続かなくなるものである。

そうですね。
で、終わってしまうではないか。

僕は、話すのが、下手である。
どなたかと会っても、お話をお聞きするばかり。
せめて、聞くのは、上手になりたい。
大きな、相槌を打ちたい。

歯医者に行った、などといえば、
こちらは、それで、話は尽きてしまうのであるが、
そんな話をふっても、
10歳ぐらい年上のその方は、
きちんと、それをひろって、話を広げてくださる。

そういうことには、非常に関心するのである。

20年前だったら、僕なども、
歯に関する知識は、ない。
今もないが、
この20年のあいだに、
小耳にはさんだような、歯に関するお話は、
2つぐらいは、ある。

で、10歳ぐらい年上のその方の、
やはり経験の中から知りえた情報の、
めくるめくこと。

忘れることも、多いけれど、
年を重ねるということは、
何かを、知ることには、違いない。

洋司