昨日は、大変に良い天気であったから、
朝から、思い立って、皇居、東御苑に出かけたのであった。

先日、ある打ち合わせの際、
ずっとお世話になっている方から、
東御苑の本丸跡は、パワースポットだから、
行ってみるといいよ、と教えていただいていた。

取り組んでいるものの、資料やら、メモやら、ノート、
音源などを持っていって、本丸跡の、ベンチで、
作業をしてみたのであった。

石垣が大きい。緑が美しい。
見わたせば、
まわりに東京のビル群があるけれど、
ここだけは、別の空間である。
シーンと静かで、気持ちがいいのであった。

広げたノートに、微風とともに、
木の枝を離れた、小さな葉や、花びらなどが、
ひらひらとやってきて、しおりのようである。

また、小さな虫も飛んだり歩いたりして、
やってきて、なにか、とっても小さな声で、
おしゃべりしているようである。

天気と季節が、大変に良かったから、
更に良かった。
作業も、楽しみながら、進んだのであった。

午後からは、万葉集の講座を受けに、
ある大学に行った。

学内や、そのまわりは、若い学生さんたちで、
いっぱいである。
昔、バンドで、学園祭に呼んでもらって、
演奏しに、来たことがあるような気がするが、
はっきりと覚えていない。

この万葉集の講座、
僕は、やはり、途中参加である。
講座はすでに、十数年続いていて、
全20巻ある万葉集の、巻12を、
やっているところのようである。

昨日は、この春からの、初めての受講者も多いということで、
万葉集とは、どんなものか、とか、
万葉仮名について、などのお話であった。

今、日本語には、5つの母音があるが、
万葉仮名を見ると、当時、母音は8つあったらしい、
という、研究もある云々、と先生は話しておられたが、
お聞きしていると、母音もそうかもしれないけれど、
むしろ、子音のほうに、大きな違いが、あったのではないか、と
僕などは、感じたところであった。

まずは、1年間、通ってみようと思っているのである。

シーンとして気持ちのいい、東御苑、
にぎやかで、若い活気にあふれる大学、
ともに、大きなパワーをいただいたような、
気がする。
帰宅後は、いつもの机で、深夜まで、元気に、
作業したのであった。

洋司