先日、飛鳥寺を訪れたとき、
ご住職から、飛鳥大仏について、
いろいろお聞きしたのである。

といっても、
前に、訪れたときにも、
お聞きしたので、
二度目。

同じように、話してくださる。

百済系の人たちが作ったこと、
1400年ここに、座ってらっしゃること、
その目で、聖徳太子のことも、ご覧になっていること、
火災にあって、全身真っ赤になったこと、
しばらく、野ざらしであったこと。

「もう、全身、真っ赤っ赤」と、
まるで、見てきたかのように、
話されるのであるが、
それは、つまり、それを実際に見た人が
話していたことが、
ずっと語り継がれているのであろう。

生きた言葉でずっと、
つながっているのであろう。

お話をうかがっていると、
こちらも、それを見たような気がしてくるので
あった。

タクシーの運転手さんと話した。
「明日香川、きれいになってますね」
「ええ、ゴミや草や土で、流れが悪くなってましたからね」

明日香川、重機をつかって、
きれいに、清掃されている最中であった。
でも、その草刈されたあとに、
あちこちに、ペットボトルや、空き缶が
大量に、落ちているのである。

拾って歩きたい。

洋司